指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

日記:5月7日〜9日

5月7日(日)

昨日の夜から朝まで雨が降り続けていた。洗い物を片付けて、ちょびちょび仕事をしたり、日記を書いたり、スプラトゥーンをしたりしていたら夕方だった。1日中、ザーという雨音の中過ごした日で、ここまで降り続けるのは珍しかった。ベランダも道路もびっしゃびしゃでこんなにたくさんの水がちゃんとどこかへはけていくのか心配になった。昨日出かけていて良かったし、今日家に居られて良かった。

 

5月8日(月)

8時前に起きる。ゴミ出しをTさんにお願いしてコーヒーを淹れて、洗濯とレシートの整理をした。おもむろにTさんが美味しそうなものを作り出したので期待していたら、ちゃんと私のお弁当の分もあった。ベーコンときのこのオムレツをバターで焼いたパンに挟んだサンドイッチだった。オムレツを一口味見させてもらったらすごく美味しかったので食べるのが楽しみになる。それを持ってヘルプ先のお店へ出勤。途中マツキヨに寄って口唇炎用のリップクリームを買った。リップを塗ると唇がすぐ荒れるので最近ずっと辛い。

スタッフの人にまた来てくれて嬉しいと言ってもらえて、私もとても嬉しかった。夕方頃、昔一緒に働いていた後輩の女の子がたまたま来店し、久しぶりに会った。丁度休憩時間になったので少し話すと「実は…」と切り出され、すぐさま「結婚だな」と思った。「来年結婚する予定なんです!」と言われて心のどこかで「うっ」と聞こえた。いやいや、と思いながらおめでとう!と笑って拍手をして、その後何にも気の利いた言葉が出てこなくて、自分が心から喜べていないことを知る。自分より年下の子達がどんどん結婚していくことに完全に卑屈になっている。こんな自分は嫌な人間だと思うがどうしようもなく本心で、感情に嘘はつけないからしょうがない。完全にブルーになり、さすがにしっかりしてwと呆れた。

帰宅するとTさんが残り物を上手に使ってチャーハンを作ってくれていたので、それを温め直して食べた。Tさんと彼女は知り合いなのでさっきのことを報告する。黙って食べてお風呂に入った。気づいたというかモロバレというか、私の不機嫌を察してTさんはそっと寝ていた。

 

5月9日(火)

アラームをかけずに寝たので8時半に起きた。7時前くらいにもうTさんは起きていて、どこかへ行ってしまった。ドアのパタン、という音でうっすら起きた。散歩がてらコンビニだろうと思ったけど、ちょっと遅いような気がして私の態度に嫌気が差してこのまま帰ってこなかったらどうしようと少しだけ不安になった。もう一度起きた時にはTさんはコーヒーを淹れて仕事をしていた。まだちょっと不機嫌なまま、身支度を整える。Tさんは何も悪くないのでこんな態度で居たくないけれど、はいはいって切り替えられない。洗い物しようかなと思ったらTさんが出てきて「俺が洗うからな!」とカチャカチャ洗ってくれたのでジーンとなったまま無言で座っていた。私が疲れていると思ったのだろう。洗い終わったTさんにお礼を言って、昨日はしんどかったことを伝えたらモヤモヤは無くなった。前回より格段に引きずる時間が短くて良かった〜と思った。

少しだけ仕事をしてから本屋へ行き、ねむようこさんの「こっち向いてよ向井くん」の5巻を買ってそのまま喫茶店に直行して読んだ。結婚するとかしないとか、相手がいるとかいないとかそういうテーマのドラマや漫画はごまんとあるけれど、ねむさんの漫画はめちゃくちゃ面白くていつも新鮮。時代にマッチしてるのもすごく良かったし、一体どれだけ恋愛してきたのというくらい恋愛を描くのが上手。読み終わったので僕のマリさんの日記本も読んでいたら、秋らへんの日記がすごく良くて沁みた。結婚した日の日記もあった。

雑貨屋に寄り、久しぶりに日傘を新調した。多分5年か6年ぶり。

16時から前髪カットの予約を入れていて、まだ時間があるのでドトールに移動して引き続き日記本を読んでいたらTさんから「今日マリオの映画見る」とメッセージ。なぬ!夕方頃に丁度いい時間のがあったので一緒に見ることになり、思わぬデートで嬉しい。前髪を短く切ってもらって、リップも塗り直してTさんを待った。Tさんの好きな花も買おうかな、と思うくらい浮かれていたが萎れてしまったらもったいないと思ってやめた。

映画までの時間、せっかくだしお酒でも1杯飲みたいと考えていたけれど、Tさんは買い物する用事を済ませたかったみたいなので分かりやすくがっかりしながらついて行った。「映画のあと元気があったら探索しよう」となだめられ映画館へ。

Tさんは映画のときポップコーンとかしっかり買ってちゃんと楽しみたい人で、その心意気が私は好きだ。1番大きいポップコーンとジンジャエール2つを抱えていた。塩とキャラメルが半分づつ入っている。「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は思っていた以上にワクワクドキドキで大人でも十二分に楽しめた。私はしっかりマリオを通ってきていない人間で、友達の家でマリカーをしたことはあれど主要なキャラクターを知っている程度なので、作中の細かい仕掛けまで気づけていないと思う。それでも初っ端から懐かしさと楽しさでいっぱいだった。マリオとルイージはもちろん、ピーチ姫、ピノキオ、ドンキーコングクッパがそれぞれめちゃくちゃいいキャラ付けをされていて個々のキャラクターに一瞬で感情移入して好きになり、ベタな展開だけど分かりやすく笑えて泣けるところが良かった。ピーチ姫への愛を歌うクッパと、ラストシーン自分を鼓舞するマリオが特に良かった。分かりやすすぎるハッピーエンドいいじゃないの!任天堂だもん!隣でTさんはケタケタ笑っていて、2人でポップコーンを食べながら見られて楽しかった。

映画の後韓国料理屋に行って、石焼ビビンバを食べて帰った。1日に3つもグッとくるものがあるなんて今日はとても贅沢な日だった。