指先とハンドクリーム

ケアのための日記

日記:6月18日〜28日

6月18日(木)
5連休もあったのにあっという間に最終日になってしまった。受け止めよう。洗い物と洗濯を片付ける。だんだんと晴れてきて蒸し暑い。お昼は蕎麦屋に行き、連休の締めくくりに天ざる蕎麦を食べた。やっぱり海老天は最高。どんなエビも好きだけれどこれはかなり上位。衣をつゆにくぐらせてほどよいこってり感、エビの食感と風味。お昼休憩の会社員の人たちが、ものすごいスピードで蕎麦を吸い込んで出て行った。
カラオケで1時間歌い、スーパーに寄って帰宅。掃除をする。晩ご飯はオクラ納豆と豚丼。今までで一番美味しい豚丼が出来たので忘れないうちにまた作りたい。Tさんのお腹がしっかり満たされたことを確認。昨夜漬けたばかりの梅酒の浸かり具合も確認。早めに寝る。

 

6月19日(金)
起きてから思い出したかのように白湯を飲み、アイスコーヒーを淹れる。時間がないので湧かした湯にカットネギをバサッと放り込み、豆腐を箸で割って入れて適当な味噌汁を作る。とりあえずでいいからお味噌汁を作る習慣を取り入れたい。遅番で出勤。

 

6月20日(土)
久しぶりに酷い食いしばりだったようで、肩はバリバリ、頭痛もする。バタートーストとカフェオレをゆっくりお腹に入れて少し読書、こめかみをマッサージ。
動けそうではあるので洗い物をし、米を炊く。Tさんにお願いしてとうもろこしを茹でてもらい、玉ねぎと豆腐のお味噌汁を作る。そうこうしているうちに多少マシになってきた。とうもろこしをがぶりとやって遅番で出勤。
いつも頼りにしている店長も社員さんいない日で、こういう日に限って対応を求められる電話がかかってきていっぱいいっぱいになった。閉店作業中とどめの三回目の電話があり「大変申し訳ございません」を言うたび体が重たくなっていった。全然終わりそうになく、溜息。でも終わらせて帰る。今まで終わらずに帰れなかったことなんてないし、わたしはちゃんと責任を果たしたし、よくやったよと自分で自分に納得させる。

 

6月21日(日)
夏至。生理二日目で体調最悪。頭痛、腹痛、気怠さ、眠気のクワトロパンチで諦めて薬を飲んで寝る。12時、クーポンチラシが入っていた近所のたこ焼き屋にTさんと行こうとするも、あまりに動きが鈍いので買ってきてくれることになった。ついでに薬局で薬とナプキンもお願いする。にっこり笑顔で帰宅したTさんは左手にたこ焼き、右手にナプキンを持っており、え!?そのまま手に持ってたこ焼き屋行ってきたん!?と聞くと「え?トイレットペーパー持って行くのとなんも変わらんやろ?」とのこと。おお…と感動であっけに取られてしまった。Tさんの人目を気にせず平然と歩くところが昔からとてもステキだと思っている。自分にはないところ。
ほどほどにたこ焼きを楽しみ、午後、ほんっとうに何にも出来ない。水を汲みに行くのも億劫。辛いのでベッドでしくしく泣いて、オクラ納豆とそうめんをしょぼしょぼ食べて寝た。

 

6月22日(月)
健康診断でまた採血。検診センターの方はさすがは慣れているのか、抗体検査のときよりはるかに痛くなかった。自分の体重を盗み見、これは喜んでいい判定を下す。
朝食抜きだったのでフラフラで歩き、遅めのお昼ご飯に無印のカフェでハンバーグを食べる。美味しいけどハンバーグがこれっぽちしかない。白米の分量を加味して小さく小さく分けても白米が残ってしまった。白米を食べる。新しい部屋着や靴下を購入。いつものカフェに行き、カフェインも摂取。美味しい~。最初の一口目が特に美味しいんだよね。
恨めしい顔で市民税を払い、スーパーに寄って帰宅。特売だからと玉ねぎの大ネットやばれいしょの袋詰めを買ったりして手がちぎれそうだった。どっと疲れる。
晩ご飯は鶏肉、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、こんにゃくで煮物。味が薄くてこれが全然美味しくない。Tさんがまたもや調整してくれて美味しくなった。煮えるか心配で水をじゃばじゃば入れるのが原因だと思う。

 

6月23日(火)
お昼から歯医者なので元気がない。たしか2年前に親知らずを二本抜いて完治して以来、怖くて歯医者に行っていない。舌の裏にできものがあるのも気になっていて、朝から気が重くて床に突っ伏してしまいそうだった。お昼に作ったうどんも全然味がせず。
口コミを見まくって決めた病院は清潔で明るかった。怖がり&痛がりだと問診票で伝えていたので、口の中に器具を入れるときもとても慎重に優しくしてくれてホッ。舌の裏を診てもらったら「うーん?いやこれは唾液腺ですね」と言われた。本当ですか!?これですよ!と念を押す。ぐりぐりと指先で確かめてもらったけれど結局なんともなかった。診察が終わってもまだ半信半疑で、せっかく病院に行ったのにすっきりしなかったことが逆にストレス。また別の病院を探して、1からレントゲンとか撮られるのも面倒だし…。
心の癒やしを求めて今日も無印に来てしまった。チーズケーキとカフェオレでなんとか気持ちを沈める。嫌なことを頑張ったので、パン屋でバゲットやクッキーを買って帰った。晩ご飯はピーマンの肉詰め。Tさんとクッキーを食べる。Tさんにも事情を説明して舌の裏を確認してもらった。「医者じゃないから分からん」とのこと。

 

6月24日(水)
早番で出勤。心乱れることなく働く。17時に終わったので、バーガーキングをテイクアウトしてTさんと一緒にソファで食べる。appleTVで『セヴェランス』を見始めた。面白いらしい。

 

6月25日(木)
早番で出勤。めちゃくちゃ忙しかったけれど上手く乗り切った。今までの経験が活かせたのかも?と思う瞬間。去年だったらもっとパンクしてた。この間買った無印良品の部屋着の着心地があまりに良かったので、退勤後お店に寄って色違いを購入。ついでにパウチのスープパスタの素も買ってみた。味を見直しました、価格を見直しました、となんとか買ってもらえるように工夫されていた商品で、果たして美味しいのかなとワクワク。Tさんは体は元気だけれど喉が痛いようで、心身の疲れが喉に出るタイプだなとようやく理解した。6年も一緒にいるのにこれはさすがに遅かったと思って、口には出さなかった。

 

6月26日(金)
昨日買った素を使ってスープパスタを作って食べる。ブイヨンベースでセロリやパセリの香りがしっかりとしていて、異国の風味を味わえた。美味しかったけれど、また買いたいかと言われると別に…という感じ。無印良品には格別に美味しい冷麺やカレーがあるし、好きな商品もたくさんあるから無印を思う気持ちは全く変わらない。家の下が無印良品だったらいいのにといつも思っている。
家で日記を書いたりYouTubeを見たりしてあっという間に夕方。晩ご飯は豚キムチ、じゃこ醤油の冷や奴。Tさんが「喉に染みるメニューやな」と笑いながら言って、しまった!と気がついた。よりによって辛いものを作ってしまった。

 

6月27日(土)
妊活を始める前に心置きなく飲んでおこうと思い、お酒と言えば、なメンバーを誘っていた。お昼に駅前で集合。白ワインをジンジャーエールで割った「オペレーター」をいうカクテルがずっと好きで、飲む度20代を思い出す。楽しく飲んでいたのだけれど、会話の端々でいや、今のわたしはそんな奴じゃない!と思っていた。皆の中にいる古いバージョンの自分をアップデートさせられるほど会っていないんだと気づく。そして、しばらく会っていないと良くも悪くも関係性って変わってしまうのかなと思ったり。若干の寂しさと居心地の悪さを感じながらも、せっかくの機会なので刺身や生ハムをむしゃむしゃ口に入れ、飲みたいものを飲んだ。
「この人わたしじゃなくっても良かったんだろうな」と感づいてしまう瞬間があって、自分が全員の大のお気に入りになんてなれるわけがないのに、いちいち気にしてしまう。人との関係を大切にするって難しい。ただ、距離が出来てしまう前に会いたいと思う人にはなるべく会っておかないとな。
Tさんにお土産でミスドを買って帰宅。毎日毎日お互いの目に映しているから、少しのズレも感じないTさんとの居心地が良くて最高すぎて、それはそれで考え物な気もする。喉が痛くなってくる。夜中、外で奇声を上げる人がいたりうるさいバイクが通ったりして度々起きた。

 

6月28日(日)
ぐっすり眠れず気だるい朝。とりあえず水分補給。冷蔵庫の中がからっぽなのでTさんと朝早くから開いているスーパーへ。バターを買うとき毎回高くてびっくりする。でもバターはしあわせの塊なので必ず冷蔵庫に入れておかなきゃならない。豚肉、鮭、野菜、卵、乳製品などまんべんなく買って4000円。
お味噌汁の具でじゃがいもが好きだったことを思い出して、インゲンとじゃがいものお味噌汁を作った。煮干しをたっぷり入れたおかげで出汁が美味しい。遅番で出勤。社員さんがいてくれたおかげで先週に比べるとだいぶ楽だった。HPが尽きる前に帰宅。湿気でメイクがベタベタになるからおでこの肌荒れが気になる。

日記:6月11日〜17日

6月11日(木)
いもおからまた新芽が出てきた。くるくる丸まった柔らかい葉は、どこからどう見てもロールキャベツのようで美味しそう。
11時、美容院でカットとパーマ。終わったのは14時だった。もちろんくたびれた。ロッドに巻いてもらっている最中、ちなみに何本あるんですか?と聞くと「60本ですね~」と返ってきた。そりゃ大変だ。①の液をかけてしばらく置き、一旦チェックしまた置いて、次に美容師さんが近寄ってきたときによし終わりだ!と期待したら「じゃあ②の液をかけていきますね~」と言われたときはがっかりした。顔が鏡に写ってバレていたかもしれない。雑誌をずっと読むのが苦手なので、ひたすらに待つ。次は好きな小説でも持ってこようかな。
14時、遅めのお昼に中華屋へ。中華そばと餃子を一人で黙々と食べる。この瞬間を待っていました!お腹が空いていたのでものすごく美味しい。14時半にラストオーダーを取りに来てくれて、もうオーダーがないと分かるや否や(なんとかかんとかメイヨー、とかけ声、多分オーダー無いの意)、それまで静かにしていたスタッフの方たちががやがやと喋り出し、嬉々として自分たちの賄いを用意し始めていて、それがものすごくよかった。接客業を長くしすぎて笑顔がこびりついているわたしにとって、過度な愛想を振りまかない中華屋のスタッフさんがものすごく自然で素敵に見える瞬間がある。もちろん微笑みかけられたらそれはそれで嬉しいけれど。
カフェで日記を書いて帰宅。楽天で土井先生の『お味噌知る。』というお味噌汁のレシピ本を注文した。

 

6月12日(金)
米を炊き、豆腐と長ネギのお味噌汁を作る。鯖缶をお皿に取り出してマヨ七味を添える。すごく美味しくて、もう全然これでいいんじゃんと思えた。写メをTさんに送る。遅番で出勤。

 

6月13日(土)
冷蔵庫に挽肉と小さなナスと使いかけのパプリカがあったので、もしかしたらキーマカレーにしたらいいんじゃないかと思いつく。戸棚にはトマト缶とカレールーもある。玉ねぎと人参をみじん切りしているとき、Tさんが「ゆきこの包丁の持ち方が上手になっとる…!」と言った。結婚して1年、付き合って6年、ようやくきちんと包丁が握れるようになって参りました。とてもそれらしいキーマカレーが完成。ミックススパイスを分量通りに入れたけれど、もっともっと効いている方が好きだった。野菜がたくさん食べられていいね。作っている間にTさんが洗い物や洗濯をしてくれた。なんだか週末らしくてとても気分の良い午前中だった。元気に遅番で出勤。そして4時間ほどで元気を使い果たす。一体どれだけエネルギーがあれば足りるの?と思うほど週末のお店は混むし変なお客さんが多い。明日から連休なので嬉しい気持ちで帰る。スマホの液晶で、日付が変わる瞬間を見届けてから眠った。

 

6月14日(日)
誕生日がよほど楽しみなのか、夜二回ほど目が覚めて7時前に起きた。今日で33歳になった。さんじゅうさん、という響きがあんまり可愛くない、けれどここまで大人になったのだね。これからも元気よく生きていきましょう。いつも通り基礎体温を測り(面倒くさい)終わって振り向くと、枕元にTさんからのバースデーカードが置いてあった。いつの間に!表も裏も熟読する。Tさんがわたしと同じように、この家での暮らしを大切に思ってくれていてすごく嬉しい。毎度ながら英文なので、チャットGPTに訳してもらった。直訳ではなくニュアンスを読み取ってくれて、訳に大変感動する。普段よりテキパキと身支度を終わらせて電車に乗って梅田へ。朝ごはんにシナボンとコーヒー。食べきれないかもなと思ったけれど、クラシックサイズの魅力的な見た目にそそられて一つずつ注文。痺れるほど甘いんだけど、それがいいんだよね。大好きなドラマ『ベター・コール・ソウル』の警備員になりきって食べる。「悪いね。」とセリフも添える。
万博記念公園へ向かう。改札を出たら高速道路越しに太陽の塔がお出迎え。初めてみた。万博のときは、みんなこんな大変な思いをしてここまでやってきていたのか…と思う。太陽の塔は思っていたよりも大きくて、深く彫られた顔のおかげで存在感がすごい。後ろまで回り込んだあたりでこの公園があまりにも広いことに薄々気がつき始めた。たまたま開かれていたイベントのおかげでフードトラックが出店されていたので、台湾魯肉飯を買って芝生に座って食べた。期待以上に美味しくてにっこり。庭園を目指して園内を歩く。自然がいっぱいでとてもよい。曇りとはいえ蒸し暑く、ペットボトルの麦茶を3本も飲んだ。バラ園は見頃を過ぎたらしいけれど、いざ見てみると色とりどりの花がまだ残っていた。他には紫陽花と蓮の花が見頃。池からこんなにたくさんの蓮の葉と花が伸びているところは見たことがなく、やっぱりどこか浮世離れしているし、極楽浄土という言葉が浮かんでくる。まだまだ歩き、きれいに手入れされた庭園が一望できるカフェでひと休みした。広くて疲れるけれどいいところ。来た道を戻っている最中、今まで見たことのない大きくて白い花をつけている木を発見。花はTさんが両手を広げたほどの大きさで、なんだこれは!と興奮した。根元には「タイサンボク」とネームプレートがある。まだ見ぬ花に出会えたことで満足度がさらにアップ。
梅田に戻り、ヨドバシカメラでAirpods Pro3を見る。販売員のお姉さんに声をかけて視聴させてもらった。別にProじゃなくていいかなと思っていたけれど、いざ視聴してみるとノイズキャンセルの心地よさと強さが別次元だったのでProに即決。Tさんがプレゼントしてくれた。高価なものなので、帰りに何度も「袋持ってる!?」と聞かれた。大切に使わせてもらうね。せっかく梅田に来たので、数日前に新しくオープンしたばかり洋菓子店「flaneru」にも立ち寄る。長蛇の列に並び、クッキーサンドやキャロットケーキ、カスタードパイなどを無事にゲット。ほくほくで帰る。夕ご飯には少し早いけれど、近所の焼き鳥屋で晩ご飯。お店でじっくり焼かれた鶏肉はぷりぷりでうまい。Tさんと飲み屋に来ることは滅多にないのでなんだか新鮮だった。軟骨串や手羽先など、自分じゃ頼まないメニューが来るので、ほぉ、と心の中で楽しむ。
家に帰りすぐに湯船に浸かる。1万7千歩も歩いて脚がパンパン、お湯の中で揉む。その後もAirPodsを開封したりケーキを食べたりと楽しい夜は続いた。目を閉じても笑いながら眠った。

 

6月15日(月)
午後、早速AirPods Pro3を実践で使ってみたくてカフェへ出かけた。一つ歳を取ったんだし、せっかくなのでアメリカーノを頼んでみる。なるほど、苦い。使い心地に満足したら、スーパーに寄って帰る。晩ご飯はエリンギとベーコンのパスタ。レシピ動画で「オリーブオイルはおばあちゃんがびっくりするくらいの量」と言っていたので、本当にびっくりしそうなくらい入れてみたらさすがに多かったらしい。「これはこれでいい」とTさん。

 

6月16日(火)
Tさんと結婚して1年の記念日。なんとめでたい。Tさんは年がら年中タンクトップなのに、初めての食事のときはシャツを着てきてくれた。あの思い出のシャツを着てよとせがむ。ちなみに自分はと言うと、あの日のトップスとボトムスは入らない。時の流れって残酷よねぇ。代わりに去年の今日と同じ服を着た。
x100viを三脚に立てて記念撮影。思い出のレストランへ向かう。初めて向かい合わせで座ったときのTさんの眼差しを思い出す。赤ワインのボトルを二人で飲み干したことも。まだまだ鮮明に思い出せる。このお店は絶対に無くならないでほしいから、毎年必ず食べに来ている。今年も大変美味しゅうございました。鯖のポテトサラダ、じゃがいもがほくほくでケッパーと赤たまねぎがアクセントになっていて忘れられない味。
一昨日あんなに感動したタイサンボクがごくごく近所の道路に咲いていた。あの木やんか!と大声で言う。咲いてる咲いてる、あのでっかい花!わたしの観察眼もまだまだだねぇ。
きゃっきゃと帰ってきてポストを覗くと、市民税の支払い用紙が届いていて一瞬で真顔になる。震える手で開封する。過去最高額でドッキリ。フリーターにこんな税を負わせますか。心を落ち着けるために、土井先生の『お味噌知る。』を読む。アレンジの効いたお味噌汁美味しそう。お味噌汁の達人になろう、と心の中で誓う。誓うのは自由。
記念日の夜はTさんがステーキを焼いてくれた。500円ほどの安い赤身肉でも、ローズマリーとにんにく、塩、バターをたっぷり効かせて鉄パンでカリっと焼けばとっても美味しい。柔らかくはないのでしっかり噛んで旨味を味わう。大鍋で茹でたじゃがいもは皮を剥いてマッシュポテトに。インゲンとサラダもあって食感が楽しい。いつまでも一緒にいようねと念を押す。「うん」とTさんが微笑む。

 

6月17日(水)
昨日買ったスコーンがある、と思いながら起きた。Tさんは昨日今日と有給。健康診断があるから7時までに朝食を済ませないといけないのに、7時20分にスコーンを食べていました。アイスコーヒーを淹れ、図Yカニナさんの『書きはじめのころ・ある十月』を読み始める。最近はエッセイや小説ばかり買っていたから久しぶりに誰かの日記を読む。以前読んだ『白夜日記』がすごく好きだったのだけれど、今回もするする読めてしまう。軽井沢の春を想像する。誰の元にも訪れる季節はうつくしい。
午後、健康診断が終わったTさんと合流してスーパーで青梅を1キロと氷砂糖を1キロ、ホワイトリカーを買う。無印良品で果実酒用の保存瓶も購入。「梅仕事」なるものがあることは知っていたけれど、面倒くさそうだと手を出してこなかった。昨日Tさんが「俺梅漬けてみたいねん」とポロッとこぼしたことにより、梅酒を漬けてみることに。
梅ってもともとこんなにいい匂いなの、とTさんと感動する。ふんわり甘い桃の匂い。それに面倒だと思っていたへそを取る作業は、ポロッと取れる快感がクセになって毎日やりたいほどだった。梅を一つ一つ拭いていると我が子のように可愛く思えてきて、大切に大切に網に並べて乾かした。透明の液体にたぷたぷと浸かっている様子も、氷砂糖の涼しげな感じもすごく良い。見て楽しい、やって楽しい梅仕事。Tさんのおかげでまた一ついいものを知れました。
ごちそう続きでさすがに胸焼け。晩ご飯は茹で豚とニラ玉。

日記:6月4日〜10日

6月4日(木)
ラーメンのせいで寝つくのが遅くなり、胃もたれ&寝不足。朝はスロースタート。カフェオレを飲んで日記を書き、洗濯を干す。遅めのお昼に喫茶店でピラフを食べた。サラダとアイスレモンティーのセットで、テーブルの上がなんともプリティー。ゆっくり食べる。『ザリガニの鳴くところ』がどんどん面白くなってきていて、いいなと思った一文があったのでページの端を折った。カイアの生活を追っているだけで、自分の衣食住を大切にしようと思える。
ダイソーで長形3号の封筒を探した。封筒ってだけでこんなに色んなサイズがあって、自分はきっと世間知らずもいいとこなのだろうとたまに思う。
スーパーに寄って帰宅。ロイヤルホストのTさんとわたしが大好きなメニューである、「食いしんぼうのシェフサラダ」風のサラダを作りたくて、じゃがいもや人参を焼いたりチキンを焼いたりしてみたけれど、ちっとも美味しくなくて嫌になった。野菜はゴリゴリだし、葉っぱは20%引きのを選んだばっかりに痛んでいて美味しく無さそうだし、チキンは味が薄い。Tさんがじゃがいもを全部焼き直してくれ、ようやくむっちりした食感になったのでもぐもぐお腹に入れる。次は美味しく作りたい。

 

6月5日(金)
遅番で働いている最中、Tさんからイラストの画像が送られてきた。わたしはTさんの一番のファンなので「Tさんの新規絵キターー!」と心の中で叫ぶ。まじまじと見た。かわいい。ステッカーにしてほしい。

 

6月6日(土)
Tさんとラジオ体操。昔からの先輩が出産のために退職するそうなので、お手紙を書く。いつも声が大きいし距離感も近いけれど、誰の話でもよく聞いてくれるいい人だった。興味のある人の興味のある話しか聞かない人を見たときに、あまりの分かりやすさにびっくりしてしまうし、自分がされたらしばらく落ち込む。でも先輩は、体ごとこちらに向けて話を聞いてくれるような人だった。「これからもよろしくお願いします」と締めくくる。
お昼はTさんとココイチ。スクランブルエッグとチキンカツそれぞれのトッピングを分ける。普通の辛さのルーでもおでこに汗をかくほどスパイシーで、福神漬けがよく合う。おいしいおいしいと言い合いながら食べる。うまい。
遅番で出勤。のほほんとやってやるぜ、と思っていたのに全然無理。場の均等を保つために、勝手に気を使いまくってへとへとになった。

 

6月7日(日)
Tさんとラジオ体操。週末はどうしたって朝マックの気分なので、Tさんとるんたったと食べに行った。雨風が強くて傘がバサバサ鳴る。Tさんが頼んだ辛いチキンナゲットを一つもらう。めっちゃうまい。スーパーに寄って、欲しかったドライマンゴーや肉や野菜を買って帰宅。
来週のためにブロッコリーを蒸したら、水が足りなくなってフライパンが焦げてしまった。せめてもの野菜を準備しておこうと思っただけなのに、どうしてこうなるのかね。嫌になってちょっと泣く。そして洗う。
14時過ぎ、父と母が家にやってきた。今まで父とは数年会わないこともあったのに、Tさんの登場をきっかけに1年半、1年、半年とどんどんスパンが短くなっている。父は誰の前でも変わらない性格なので、「ちょっと家で休ませてくれや」と上がってきたのに誰よりも喋っていた。休むんとちゃうんかい。一番遠くに座っているTさんにもお構いなしに話しかける。「エンジンオイル変えたいんや」と言うからオートバックスに付き合うも、待ち時間が1時間以上あり諦めることになった父。運転してきた労力やガソリンが全て無駄になり不憫。母とTさんと三人で苦笑い。
舞子に行き、アウトレットの中のレストランでイタリアンを食べた。ここのピザをTさんはとっても気に入っているので、前から二人で楽しみにしていた。普段は我慢する魚介のフリットや、期間限定のピザも注文。どれも食べても美味しくて、Tさんとわたしは満面の笑み。母は「じゃあ、そろそろティラミス頼もかな」と言い、全員ちゃっかりデザートまで楽しんだ。
来週誕生日なので、New Balanceのスニーカーを買ってもらった。今履いているスニーカーは少し大きくて歩きにくいと思っていたので、ぴったりの一足が手に入って嬉しい。大切にしよう。父と母と別れ、Tさんと電車で帰った。ほとんど車に乗っていただけなのにわたしもTさんも何も出来ないほど疲れ果てていて、お風呂に入ってすぐ寝た。多分22時くらい。Tさんはここ1年分くらいの会話量だったはず。父のことを思い出しては、クックッと笑っていた。こんなだけどこの先もよろしくお願いね。

 

6月8日(月)
早番で出勤。自分がどれだけ周りが見えているのか分からないけれど、大人になると、態度に出ていることも出していないだけで何か思っていそうなことも分かってしまう。そして職場はそういう大人の集まりだからなんともややこしい。読み合い?読み合いなのか?わたしは昔から顔に出やすい性格だから気をつけてはいる。でも、自然体で正直で無理のない人に憧れているので、不自然な表情はしたくないと思っている。だからある程度出ててもいいのかな(もちろん人に気を使わせない程度で)とも思う。みんな頑張って生きているんだからいいじゃんね、と無理をしないことがモットーなんだけど、それが「一人っ子っぽい」ってことなんだろうか。一人っ子をネタにされるとやっぱり傷つく。わたしは自分のこと嫌いじゃないから全然いいんだけどね。

 

6月9日(火)
肌寒さは勘違いなんかじゃなかったので、ヒートテックを引っ張り出してきて着た。午前中に家事を終わらせて、12時半頃ロイヤルホストへ向かう。平日のお得な千円ランチを初めて注文。火曜日はチキンのポルチーニクリーム。素敵。大きなお皿にしっかりとした量のサラダと柔らかいチキンソテーが乗っていて、別皿でライスがついてくる。見た目ほど味が濃くなく、気づくとぺろりと完食していた。
お腹が満たされゴキゲンで歩き出す。空いてそうだったので1時間一人カラオケ。aikoはやっぱりいいなぁ。あんまり外に聞こえては恥ずかしいから、いつも出来るだけ音楽とマイクの音量を絞って歌っている。
本屋を物色、ドトールで日記を書いて帰る。晩ご飯は無印良品の冷麺。茹で鶏とゆで卵、茹で青梗菜、キムチを乗せたら麺が見えなくなった。

 

6月10日(水)
手応えのある睡眠だった。いつも朝はなんだかんだやるけれど、今日はのんびりしていたい気分だった。無理せずブランケットに包まって横になる。適当にYouTubeを見たりして、ぬくぬくを満喫。
10時、そうも言っていられないので身支度を開始。洗顔、ヘアセット、着替え、メイク。米を炊き、昨日の鶏の茹で汁をかき玉スープに、挽肉とパプリカを炒めてガパオを作った。味加減がばっちり決まった。遅番で出勤。良い調子で働く。常連さんから、今流行のミスドのもっちゅりんをいただいたので休憩時間に食べてみる。なんだかんだ言っていつものドーナツが一番でしょ、なんて思って今まで一回も食べてこなかった自分に言いたい。もっちゅりんはめっちゃ美味しいー!!なんだこれは。これは並ぶわそりゃ並ぶわ。もちもちしているだけではない、もちゅっとしたなんとも言えない柔らかさがある。きなことホワイトチョコレートのほどよい塩梅、なによりこの食感。他のスタッフも「なにこれ…」「おいし…」とざわついていた。またなんとかして手に入れなければなるまい。
帰りのマンションのエレベーターで、すっと乗ってきた男性がいてめちゃくちゃ緊張した。いつもなら帰り道はちょっと警戒するのに、他の考え事に気を取られていた。もし、もしこの人が不審者だったらと思うと縮こまってしまう。その人は前を向かずに体を横に向けて立っていて(敵意はないですよの意?)、狭い空間なのでかなり気まずかった。途中で、ここの住人ですと言わんばかりに鍵をチャラチャラ鳴らしながら降りていった。変な事件が多すぎるせいでなんでもない方まで疑ってしまって申し訳ない。でも、やっぱり男性と二人で乗らないように気をつけようと改めて自分に釘を刺した。Tさんにすぐ話したかったけれど、安心して眠っていたのでやめておいた。

日記:5月27日〜6月3日

5月27日(水)
焼いた鯖を白米にどーんと乗っけただけのお弁当を持って遅番で出勤。今一緒に働いている人たちは、わたしがちりめんじゃこを乗せただけの白米を食べていても「持ってきてえらいねぇ」と褒めてくれる。この前なんか、挽肉とピーマンをオイスターソースで炒めたものを白米に乗せただけのお弁当を見て「おっ、ガパオっすか。うまそー」と学生バイトくんが言ってくれた。これをガパオと認識してくれるなんてやさしい。本当は見られずにこっそり食べたい。
一つ修正しないといけない業務があって、そっちに気を取られたがばっかりに別のことをやり忘れてしまい自分で更にややこしくしてしまった。ちなみに昨日も全く同じことをして帰るのが遅くなった。嫌になりそうなのを堪えて深呼吸、どうにか終わらせて帰る。

 

5月28日(木)
休み。特に外に出たいと思わなかったので家にいた。ベランダでいもおに葉水をする。また花を咲かせようとしている。この間ちょん切られたというのに懲りずに蕾をつけていて、なんだか悪いことをしてしまった気分。ソファに座る→机に座る→ソファに寝転がるをエンドレス。アニメ『響け!ユーフォニアム』を最近また観ていて、何度でも感動して泣いてしまう。晩ご飯は焼きそば。具材を欲張ると味が薄くなるということを学んだ。時間に縛られずゆっくり家事が出来て気持ちが休まった。日記を書いて寝る。

 

5月29日(金)
早番で働いたあと、お店の人たちと飲みに行った。遅番の人たちが終わるまでの間、Cさんと学生バイトくんと立ち飲み屋で一杯だけ飲む。かっこつけてウーロンハイとか慣れないものを頼んだら酒臭かった。肉豆腐をつつく。
お店を変えて全員で乾杯。みんなが楽しいかとても気になる。学生バイトちゃんの恋愛お悩み相談に、既婚者のNさんがズバズバつっこんでいるのが面白かった。相手にも自分と同じくらい熱意を持ってデートに来てほしいの、分かるなぁ。
終電早い組が先に帰って、既婚者三人であと一杯、しっぽり飲む。ここまで6杯くらい全く酔っていなかったのに、最後の一杯が効いたのか帰り道はほろよいだった。外は満月。最近出くわさないなと思っていた黒猫が、こんな時間に車の側でお座りしていた。目が合う。

 

5月30日(土)
目が覚めると9時手前だった。歯磨きをして、ゆっくりごくごく水を飲む。Tさんと電車に乗って平壌(ピョンヤン)冷麺のお店へ。北朝鮮発祥である平壌冷麺は、水キムチのやさしい味わいが特徴で韓国冷麺とは少し違うらしい。開店時間にお店へ行くとすでに行列が出来ていた。木陰で涼しい風に吹かれながら数十分待つ。ミントグリーンのテーブルに通され、Tさんはピリ辛風味のピビン麺を、わたしは平壌冷麺を注文。せっかくなので白菜キムチも頼んで、つまみながら待つ。冷麺の、麺もスープも透き通った見た目が涼やかで好き。まずスープを飲んでみると確かに薄味で、なんとも控えめな旨味を感じる。水キムチやチャーシューも一緒に食べる。お酢をたっぷり回しかけると抜群に美味しくなった。これだ!もちもちつるつるの麺がするする入ってくる。ピビン麺は、味噌や甜麺醤のコクの後にしっかり唐辛子の辛みがくる。わたしにはとても全部食べられない辛さだったけれど、Tさんは「辛いうまい」と言いながら完食していた。店内には韓国の人も多く、違う街に来たのも相まって、ちょっとした異国感を味わえた。また食べに来たい。
ミスドを買ってるんるんで帰宅。ドーナツを食べながら『ザリガニの鳴くところ』を読みお昼寝をし、夕方洗濯を干してスーパーへ行った。お風呂上がりに思い立ってラタトゥイユの作り置き。休日らしいいい日だった。

 

5月31日(日)
一昨日の飲み会で会計を一緒に済ませておいた学生バイトくんからお金が返ってきた。封筒には珍しく漢字で下の名前が書いてあり、ミッキーマウスのぷくぷくシールが貼られていた。飲み会が楽しかったこと、普段のお礼などが書かれたメモまで入っていた。なんと律儀な。こういう学生に出会う度に、幸せを願わずにはいられない。お給料がいっぱいもらえるところで働いて、美味しいものを食べて素敵なお家で暮らしておくれ。
今日は我ながら見事な仕事ぶりで、さすがのゆきこさんでした。帰って、Tさんが用意してくれていた鯛のアラから出汁を取ったお味噌汁とはまちのお刺身を食べる。途中でTさんは「ちょっと重いな。これどうせブリやからな」と言ってきた。よく分からなくて、ほぉーんと返事をしてわたしは最後まで美味しく食べた。醤油とわさびをたっぷりつけて、温かいご飯と頬張る。脂がとろけて美味しい。調べるとはまちは成長するとブリに出世するらしい。知らなかった。

 

6月1日(月)
早番。店長から今月のシフトをもらったら連休がいっぱいあった。帰り道は笑顔だったと思う。

 

6月2日(火)
台風の予報だから家にいたけれど、結局そこまで大荒れの天気にはならず。このくらいの雨なら出かければよかったなぁと夕方部屋着のまま思った。部屋干しをする。特に電車の遅れなどなくTさんも帰宅。晩ご飯は鶏そぼろ。

 

6月3日(水)
出勤前に無印良品でスケジュール帳と、鉛筆みたいに芯の太いシャープペンを買った。バーチカルタイプのスケジュール帳を今まで使ったことがなく、どんなものかと気になって購入。8月始まりだからまだ使えないけど。新しい文房具が大好きなのでゴキゲンで働く。最近自分の接客をお客さんから褒めてもらうことがあって、店長からも大々的に共有され背筋が伸びる思いで働いている。誰かに見てもらえることってこんなにもモチベーションになるのだと、我ながら単純すぎるくらい頑張っている。「だって、ゆきこの接客って他の人より飛び出てるもん。わたしもゆきこみたいになりたいよ」と店長から言われて恐縮だった。わたしなんか全然です、と本当に全然だと思いながら言った。
学生バイトちゃんから「ラーメン食べに行きませんか」と誘われて、ちょっと迷ったけれど今後こういうことも減るかもと思い食べにいくことにした。「この豚骨ラーメンめっちゃ美味しかったですよ」と言われてそれにしたけれど、食べきるのがややしんどかった。あかんかった、わたし君らと同じじゃないんやった、とずっしり重たい胃を気にしながら帰る。
帰ったらTさんがニコニコと起きてきて、ニコニコと戻っていった。「あちぃ」という寝言が寝室から聞こえた。

日記:5月20日〜26日

5月20日(水)
6時半に起きて、TさんとIKEAのソファベッドを粗大ゴミに出した。6.5畳で同棲していた頃から使っていた思い出の品だった。組み立てた後疲れてCOCO'Sに行ったことや、狭い部屋でごちゃごちゃになりながらも楽しく暮らしていたことを懐かしく思い出す。大きなマットレスが一つと解体したベッドフレームが三つあるので、エレベーターで二回に分けて運び出した。ゴミステーションにはベビーカーやキャリーケースがあった。不要品とはいえ、これだって思い出が詰まっているんだろうなと眺める。出かけるときに確認してみると、あっけなくきれいに全て回収されていた。
お給料を下ろし、ほくほくと喫茶店でドリアを食べる。『ひらやすみ』の最新刊も読んだ。無印良品でオーバル型のバスケットと、A4の書類ケースを買う。スーパーに寄って帰宅。晩ご飯は三日目のカレーをカレーうどんにして、ナスの煮浸しと厚揚げ。ソファベッドが無くなり広々とした部屋を、Tさんは草原でも見渡すかのように眺めていた。生理でしんどいので早めに寝る。

 

5月21日(木)
暑いのでコンビニでジャスミン茶を買う。早番で出勤。今日もなんだかんだと大変で、肩がパンパンになった。なんとかやり終えて退勤。帰り道は大雨が降っていて足元がずぶ濡れになってしまった。家に帰ると「行きも帰りも雨にあたらなかった」と嬉しそうにTさんが言っていて、Tさんが濡れていないのならそれは本当に良かったと思った。

 

5月22日(金)
午前中、業者さんが二人やってきて排水管の高圧洗浄をしてくれた。見知らぬ他人とはいえ、ありのままをお見せするわけにはいかないのでさすがに掃除をする。キッチン、洗面所、洗濯機置き場、浴槽の四カ所で出勤前からもう疲れてしまった。作業は10分程度で終了。
豚肉、ピーマン、玉ねぎを適当に炒めて食べ遅番で出勤。最近急に暑くなって温度調整が上手く出来ていないのか、上がる数時間前に体調が悪くなった。正直に申し出ると「そう言われてみれば、ゆきこさんなんだか青白いです!」と突如顔色が悪いことにされみるみる帰してくれた。みんな優しかった。
久しぶりに早退してしまい、罪悪感でいっぱいになる。お風呂を済ませて部屋着に着替えると少し落ち着いてきたので、持っていったお弁当をもそもそ食べて眠った。

 

5月23日(土)
よく寝た。わたしがラジオ体操の音楽をかけるとTさんもすかさず立ち上がるようになった。二人でやるのは楽しい。姿見に映る、体操中の自分が二重顎になっていて、ちょっと気になる。微笑んでいるからよしとする。
いっちょ食べたくなったので、バナナを潰して米粉のパンケーキミックスに混ぜて焼いた。熟したバナナに熱が加わってさらに甘くなっていて美味しかった。また作ろう。
Tさんとユニクロ、無印良品、カルディでお買い物。こういうちょこちょこした買い物が楽しいのなんの。ポテトが食べたくてマックでお昼。エグチを頼んだら卵が入っていなかったので作り直してもらった。そのくらい全く気にしていなかったのだけれど、作り直してもらったエグチはチーズが全く溶けていないほど冷め切っていてそっちの方が嫌だった。
午後、カルディで買った台湾の豆乳でカフェオレを作り、飲みながら部屋の模様替え。本棚やテレビの位置を移動させた。正直テレビは前の方がいい気もした。
夜はTさんのカルボナーラとリーフサラダ。湯船にしっかり浸かっても、頭痛の芯みたいなものがまだ取れない。

 

5月24日(日)
「接客業ってすごく大変じゃないですか、それなのに賃金も安くて、しかもなんか女性ばっかりじゃないですか?なんでなんですかね?」と休憩中に学生バイトちゃんに聞かれる。おお、ここは一人の大人として何か意見を言うべきだ…と思ったけれど、なぜかと聞かれると分からない。もちろん一概にそうとは言えないけれど、言いたいことはすごく分かった。「なんでかは分からないけど、言いたいことは分かるよ」とそのまま口にする。
社会とか世界とか、どうなっているのかなんて全然分かっていなくて、そもそも考え出したのもTさんと出会ってからだと思う。もう手遅れだーとか言うのは簡単で、やっぱり未来を生きる人が、そしてそこには自分も居るんだなぁとそんな当たり前のことを思った。とにかくスーパーで苦渋の決断をせずに食品が買いたい。あと接客業の賃金は倍でいいです。


5月25日(月)
お昼は卵とわかめのうどん。妊活に必要な栄養について調べ、Tさんと共用で使っているボードに書き出してみた。家事を終わらせて、久しぶりに一人カラオケをしに行く。無いだろうなぁと思って検索してみたラッキーオールドサンが一曲だけあった。しかも一番好きな『さよならスカイライン』。カーステレオ、あの人の趣味で~♪と、歌う。たまには別のカフェに行ってみようと思い立ち、Googleで検索したお店に入ってみたけれど、客層が若すぎてちょっと居心地が悪かった。やっぱりいつもの場所が一番。でもたまには違う場所に行くのも大切。
スーパーに寄って帰り、野菜ときのこたっぷりの豚汁を仕込む。ぐつぐつ煮える様子を見ていたら、暑くてなんだか食べたく無くなってきた。本当は冷麺が食べたかった。でも妊活には温かい食べ物がいいってどこかしこに書いてあったから。「ただいま!」とTさんが帰ってきた。豚汁を前に、本当は冷麺が食べたかったとさめざめ泣いた。情緒不安定な姿を見慣れているTさんは、そっかそっかと笑った。しぶしぶ豚汁を食う。めっちゃ美味しい。作って良かった。料理×栄養、難しい。葉酸もビタミンDも入ったドーナツはないのか。そういえば日傘を差さずに歩いたら暑くて気力体力が奪われたので、これ以降は必ず持ち歩くように!

 

5月26日(火)
ヤマトさんを待つ。顔を洗っても寝癖を直しても洗い物をしてもまだ来ない。待っている時間は長い。ようやくインターホンが鳴り、来た!と飛び上がる。リビングの隅に置く、直径60センチの丸テーブルを買った。前の家から持ってきたテーブルもアイランドキッチンも、どっしり腰を落ち着けて作業するにはなんだか落ち着かなくて、なかなか定位置が定まらずにいた。今回模様替えをして、窓際の角の一番良いスペースを空けてもらった(こじ開けたとも言う)ので早速組み立てて置いてみる。自分だけのカフェスペースのようになりとっても気に入った。圧迫感もないし、60センチで広さも十分足りる。窓際に自分の机を置くのがずっと夢だった。机に座り、ふふふ外を眺める。ダンボールゴミなどを片付けて一旦ヘトヘトになった。白米と豚汁で元気を出して遅番で出勤。自分のミスを自分で拭うことになったりして大変だった。だけど最後までよくやった!と思う。22時帰宅。サーキュレーターを回しているおかげでほんのり涼しく、よく眠れる。

日記:5月13日〜19日

5月13日(水)
家を出たタイミングでみるみる空が暗くなり、強風が吹き付けてきた。間に合いますようにと願いながら早足で歩きいつものカフェへ。席に座ると、ドーン!と大きな雷が鳴ると共に大雨が降ってきた。その瞬間、みんなが一斉に外を見、数秒間店内は静まりかえった。間一髪、お店に着いていて助かった。しばらく読書と日記。夕方、雨は止みわたしもTさんも帰宅。Tさんが「最近ゆきこは頑張っているから」と言って小包を手渡してくれた。紙袋にワッフルが三つ入っている。丁度食べたいと思っていたからエスパーみたいだ。両手で包みを掲げてくるくる踊った。わっふるわっふる♪
晩ご飯はゆきこのトマトパスタ。2パック分のミニトマトを、オリーブオイルで潰しながら煮てソースを作る、いつものTさんのトマトパスタを真似てみた。慎重に塩を足して調整したおかげで美味しい。ベーコンはもっとカリカリになるまで焼かなきゃね。
食べ終わるとまた雷雨になり、「帰りが重ならなくて良かった~」とTさんは胸をなで下ろしていた。バリバリ走る稲妻がよく見えて、昔から雷が結構好きなわたしは面白いな~と思ってずっと見ていた。あれは巨大な静電気なんだってね。

 

5月14日(木)
天気がいいから今日は公園でお弁当を食べようとTさんと約束したので、夕方からお弁当作りに励んだ。本当は唐揚げが良かったけれど、揚げたくなかったので断念。お得意のだし巻き卵、野菜室の残り物で名もなき炒め物、茹でさつまいも、エリンギの豚まき。この品を作ってお弁当箱に詰めるだけで1時間半もかかった。外は暑くて、ずっと火の前にいるのもあって汗をかきもういやんなる。作り終わった達成感よりも、やっと解放された…という気持ちの方が強かった。味に自信があればもう少しくらい楽しいのかもしれないけれど、卵焼き以外は美味しいか分からないのも嫌だった。
お弁当が傷まないか心配なほど外は暑い。コンビニでジャスミン茶とアイスコーヒーを買ってTさんを待つ。普段より早めに終わらせてくれたTさんが「よっ」って現れた。お弁当を見せると「うまそー」と喜んでくれた。美味しいか分かんないよ、と白米をつついていると、「ん!これ美味い!」とエリンギの豚まきを食べながらTさんが言った。食べてみると…うん、これがなかなか美味しい。豚肉はカリッと焼けているし、味もちゃんとついてる。Tさんがぺろりと平らげてくれたのが嬉しくて、お弁当、また作ってもいいかもなぁなんて思った。強い黄金色の夕日が木々に差していて、とてもいい気持ちだった。街全体が公園だったらいいのに。

 

5月15日(金)
出勤前に母と待ち合わせてお昼ご飯を一緒に食べた。わたしがパスタを混ぜたり髪をくくる仕草を見て「やり慣れている」と母が感心していた。髪をくくるようになってからだいぶ経っていたので、やっぱり別々の場所で暮らしているのだと改めて思う。遅めの母の日のプレゼントに、2月に買っておいたブラウスをやっと渡せた。淡いイエローのストライプのブラウスで、形といい色といい絶対母に似合うと思う。「あのとき欲しかったブラウスやん!」と母は大喜びで、お手洗いの鏡で合わせていた。夏物だから、これからの季節たくさん着てほしい。手を振って別れた。

 

5月16日(土)
Tさんとラジオ体操をしてコーヒーを飲み、開店と同時にスーパーへ。土曜だからか開店前から人がたくさん並んでいて、歩道へはみ出していた。買いたい物が買えて嬉しい気分で帰宅。遅番で出勤。お客さんがいっぱいで捌ききれずなかなか大変。帰りに、駅前にある小さなスーパーで鰺の南蛮漬けを買った。遅番の帰りに寄ると値引きシールが貼られているので半額だった。大きな身が四つも入っていたし、酸っぱくてうまい。うむうむと味わってからお風呂。これまた買おう。

 

5月17日(日)
Tさんとラジオ体操。今日も良い天気らしいし、良い一日になりそうだと窓から外を見る。ふわふわのナンが食べたかったので、お昼はインドカレーのお店に行った。わたしは日替わりのマッシュルーム入りキーマカレー、Tさんはほうれん草のチキンカレー。これこれ、このスパイスを味わいたかったのよ。焼き立てもちもちのナンは、両手を広げたくらい大きいのに、ちぎってパクパク口に入れている内に無くなってしまった。
腹ごなしに書店を見て回る。手のひらサイズの化学式図鑑を見つけて、Tさんが珍しく「コレ欲しい、買う」と言った。日常の中にある物質の化学式が写真や説明文と共に載っていて、確かに見ているだけで面白い。中学生の頃元素記号が大好きで、教科書にくっついている元素一覧をコピーした紙を折りたたんで手帳に挟んだりしていたことを思い出した。今は何一つ覚えていないけど。おばあちゃんから貰った図書カードがまだ残っていたので、これ使っていいよと差し出すと満面の笑みでお会計していた。
歩いて帰る途中、暑すぎてベンチで休憩した。薬局に寄って烏龍茶を買い、家に着いてグビグビ飲んだ。久しぶりに烏龍茶を飲むとなんだかやけに美味しくて、あと台湾に行きたくなった。科学つながりで、Tさんと1時間近くあるテフロンのドキュメンタリーを見た。
夜はご飯に合うおかずをいろいろ用意して白米を楽しんだ。ネギキムチ納豆、ニラ卵とベーコン、青菜の漬物など。

 

5月18日(月)
お給料日前ですっからかんなのと、生理前でなんだか微妙な感じだったので家でダラダラしていた。一瞬で一日が終わってしまい気分が萎える。仕方ない。お昼は冷凍ご飯で卵雑炊。「今日はいっぱいご飯が食べたい」とTさんからリクエストが来たので、今夜はカレーに決定(丁度スーパーに行かずとも材料が揃っているしね)。レタスとゆで卵のサラダも添えた。帰ってきたTさんは3回くらいおかわりしていて、美味しいなぁとずっとニコニコしていた。良かった良かった。もっとカレー作ろう。
夕方、近所の薬局だけには行ったのだけれど、子供の頃よく食べていたドーナツを見かけてなんとなく食べたくなったので買った。プレーンとココアが交互に入っているやつ。味が全く変わってないし、これやっぱ美味しいよ。

 

5月19日(火)
かなり久しぶりに早番で出勤。予定通りに生理が来てよっしゃ!という気分。アプリに表示されている「TODAY」という文字を眺める。TODAYに来ることはあまりない。いつも予測通りだとありがたいんだけどなぁ。頭痛を誤魔化しながら働く。店長が優しくて体調のこととかいろいろと話しかけてくれた。
退勤後すぐに帰宅、二日目のおいしいカレーを食べる。Tさんと見ていたエイリアン映画がグロすぎたので睨みつける。アハハじゃないよ。お腹に寄生したエイリアンを取り出すシーンとか絶対今見るものじゃない。明日は早朝から粗大ゴミを出すので早めに就寝。

日記:5月4日〜12日

5月4日(月)
みどりの日。中華屋の開店時間に合わせてTさんと家を出る。風が強い。普段は通らない路地裏に入ってみると怪しい店がたくさんあって、Tさんと声を潜めながらひそひそ盛り上がった。歩けど歩けど店に辿り着かない気がして案外遠かった。ここに来るのは久しぶり。料理を待っていると「夜の営業はやめちゃったんです」という会話が聞こえてきた。店主の体力の問題だろうか。ここは美味しいからずっとあってほしいなぁ。Tさんはあんかけ焼きそばと炒飯、わたしはチャーシュー麺。お腹を満たしてから、また東へと歩く。公園で休憩。GWなので小さな子供がたくさん遊んでいた。Tさんと観察。サーティーワンでダブルを一つ(ジャモカアーモンドファッジとチョコレートミント)買って食べながら帰った。1万3千歩。いいでしょう。
リビングに自分の作業スペースが欲しくなって、午後はずっとネットをさまよっていた。

 

5月5日(火)
こどもの日。シュウマイ、茹でブロッコリー、ご飯を詰めて男子大学生のようなお弁当を用意。残った茹で汁は人参と卵のスープに。鶏の茹で汁美味しすぎる。遅番で出勤。GWの本領発揮と言わんばかりに家族連れがやって来た。手足を限界まで酷使して、おかげで見事な売り上げが取れた。普段の二倍くらいやってるのに同じ時給なんて辛い。やり切って帰る。爆睡。

 

5月6日(水)
振替休日。GW最終日。ゆで卵と茹でブロッコリーを持って元気に出勤。学生バイトMちゃんの髪の毛がカールしている。「ゆきこさんのパーマがほんとに可愛いと思ってて…、真似しちゃいました」とはにかみながら教えてくれた。えっ、えぇ!?いやいやそんなそんな…。い、いいよねパーマ!かわいいよね!めっちゃ似合ってるよ!と早口で喋る。一回りも下の子にそんなことを言われては浮かれてしまう。お店は混む時間と混まない時間が交互にやってきて、芝生で休んでいたら突然全力ダッシュさせられるような感じで逆に疲れてしまった。上がる前はうっすら頭痛と気持ち悪さがあった。水分不足かもしれない。
Tさんは髪を切ってきたらしくさっぱり。涼しげでいいね。顔周りの毛は長めなのが特徴で、かき上げたり下を向いたときにはらりと落ちてくるのがアンニュイでよい。Tさんは毎回「坊主にしてくる」と言って家を出て、2センチ切って帰ってくる。

 

5月7日(木)
朝夕はまだ寒いので、いつものスウェットを着て出かけたらしっかり暑かった。商店街をずんずん歩く。ドトールで日記を書いて、無印良品で冷麺を買って帰宅。歩き回って汗をかいてしまった。帰ってきたTさんが「あちぃ」と言いながらどんどん服を脱いで風呂場へ行っていた。明日の豚キムチを作りつつ冷麺の準備。ハム、きゅうり、キムチ、トマトを乗せたら完成。つるっとコシがあって酸っぱくて、今日みたいな日にぴったり。またトマトを克服する季節がやってきた。5年連続で失敗している。

 

5月8日(金)
昨日いもおに水やりをしたのだけれど、起きたら床がびちょびちょになっていた。どうやらサトイモ科の植物は余分な水分を葉から出すらしい。自分で調節出来るなんてえらいぞ~。遅番で出勤。GWが終わったばかりなのに明日もう週末ってどういうこと!?と言いながらいろいろ準備して閉店作業を終える。

 

5月9日(土)
天気のいい休日のTさんの常套句、「朝マック食べに行こう!」が出たのでもそもそを家を出る。朝から日差しが眩しい。遠回りして、ローソンでコーヒーを買って帰ってきた。
身支度している間にTさんがマイタケと小ネギのチャーハンを作ってくれたので、たっぷり食べてお弁当にも詰めて遅番で出勤。忙しい。店が閉まるまで笑顔を作りっぱなしだったので疲れた。温かいコーンスープを飲んで眠る。(見事に食べ物のことばかり)

 

5月10日(日)
今日から基礎体温を測り始めた。目が覚めたらすぐに体温計をくわえるというのはちょっと面倒。Tさんとダンボールゴミを出す。いもおの成長が凄まじくて、買ってから一週間で花が咲き、葉が二枚増えた。葉水をして、体力温存のために花は切り取った。
天気がいいので今日もTさんと商店街を歩く。目移りしながらも目的地のアジアン食堂へ到着。最近ずっと食べたかったトムヤムクンを注文。ココナッツベースの濃厚なスープに辛さと酸味が加わって、もちもちの米麺が最高。有頭エビ、ゆで卵、きのこも入っていて旨味もたっぷり。わたしでも食べられる丁度良い辛さ。久しぶりのエスニック!と二人とも夢中で食べた。お皿が光るほどきれいに平らげたTさんがまだ食べたそうなので少しあげる。美味しかった。デザートにジェラートを一つだけ買って、二人で食べながら来た道を帰った。いやぁ満足。スーパーでもしっかり買い物して、冷蔵庫が潤沢になった。食は人生を豊かにしてくれます。
Tさんが使わなくなったIKEAのワゴンを自分用の本棚にしたくて、入れたり出したりを繰り返している。真ん中の段が使いにくくてしっくり来ない。調べてみると、組み立てた後でもネジを外せば調節可能らしい。工具箱の中から専用の工具を見つけてやってみると、単行本がぴったり収まるようになった。見た目も合格。こういうのは思惑通りにいかないことが多かったので、やけに嬉しかった。Tさんにも説明しつつ見せる。
昨日炒飯を食べたのに、わたしが「MOREチャーハン!」とせがんだので夜は餃子の王将でチャーハンと餃子。満足満足。最近よく眠れる。

 

5月11日(月)
外の天気はずっと良かったのに、ふと胸がざわついた。一つ気になると他のことも気になってくるみたいに、ふつふつと不満が湧いてくる。妊娠中、出産後、働けなくなるのってわたしのせいじゃない。わたしが女性であるから。妊娠前からいろんなことを考えて想定して調べて、妊娠中も気をつけながら働いて、産んだら貯金を切り崩しながら子育てして、育休が切れる前に復帰する…ってこっちの負担が大きすぎない?と眉間にシワが寄る。基礎体温を測り始めたくらいでこの不安の膨らみよう。日記を書きながら客観的に見てみるとちょっと笑える。でもこの時は、不満を溜めて爆発するより今伝えた方がいいと思っていた。疲れて帰ってきたTさんに論点のよく分からない不満をぶつけるのは不憫だと思ったので、タイミングを見て話せるように紙に箇条書きしておいた。キッチンに立って「だってわたしが悪いんじゃないじゃん」とシンクに向かって呟く。
ご飯のあとTさんに読んでもらったら、そっかそっかと言われたので超超不機嫌になった。そっかそっかってなんだよ!何か感想を述べよ!いいよね当事者じゃない人は!とふて寝する。
本当は、Tさんは仕事から帰ってきても仕事の勉強をしていること、家事もたくさんしてくれていること、お金だって多く負担してくれること、分かってる。だから責めるに責められなくて、だけど不安なのはいつも自分ばかりな気がしてしまう。

 

5月12日(火)
昨日のことがあったので、Tさんは振り返らずに玄関を出て行った。いつも振り返って手を振ってくれるので大ショックで狼狽える。あまりにショックで、ドアが閉まったあとしばらくその場でウロウロしてしまった。
ご飯を炊き、鶏肉を茹で、人参と卵の中華スープを作る。何事もなかったかのようにTさんからメッセージが送られてきて、まだ許してないから笑っている絵文字はつけずに返信した。
遅番で出勤。GW後なのでごく少ない人数で働く。でも気の置けないメンバーだったので楽しくやった。帰ったらいつも通りTさんがにこにこしていて「昨日の紙はどこへやったの?」と聞いてきた。「手帳に挟んでしまってあるけど」と返したら「いつも見られるところに置いておいた方がいいんじゃない」と言ってきた。そのあと二言三言会話して、すっかり気分は落ち着いてしまった。Tさんの方が人間が出来てる。相手の不満が書いてある紙をいつでも見られるところに、だとぉ?冷蔵庫に貼ってやろうか。でもだいぶ気が済んでしまった。部屋の空気が和やかになり、Tさんの寝息が聞こえてくる。