指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

日記:4月7日〜9日

4月7日

5時起き。しっかり雨が降っていて寒い。Tさんに配慮して最低限の灯りの中で化粧をしたので色がついているのかいないのかよく分からなかった。眠いし寒いしマスクするし、化粧の濃さはもうどうでもいいと思いながら6時前に家を出た。こんな早朝から、大雨の中出勤しなければならないなんて正気の沙汰じゃない…。今日もヘルプ先のお店へ。

働いている最中に、そうだ今夜はラーメンに色んなトッピングを乗せて豪華なラーメンを作ろうと思いつきそれを楽しみに働いた。夕方頃退勤してスーパーに寄って材料を買って帰る。煮卵をタレにつけている間に、もやしのナムルやほうれん草を準備して麺を茹でる。買ってきたチャーシューやネギも乗せて、見た目はそれはそれは美味しそうな、ラーメン屋さんで出てくるトッピング全部載せみたいなラーメンが出来た。しかし食べてみると具材の水分が多かったのかラーメンのスープが薄くて、チャーシューも味付けが甘すぎて好みじゃなくて、結果あんまり美味しくなかった。袋のラーメンが不味くなることなんてそうそうない。Tさんの感想はともかく、自分が楽しみにしていたから大変がっかりした。作り慣れているものが美味しいのは何度も作る間に上手になったからで、たまに変わったことをすると失敗するのだ。なぁんだ。

 

4月8日

6時起き。春はどこいった?と思うほど寒い。今日もヘルプ先へ。土曜日だから忙しいのに不慣れなせいでお店がひっちゃかめっちゃかになった。しかし私はヘルプで来たのでしょうがないのです、と開き直ったのでそこまで負い目は感じなかった。自店舗とはまた別の難しさがある。ぴぇーーーと思うほど精神的に疲れたけど体力は残っている感じで退勤。

今夜はTさんが珍しく飲み会でいないのでスーパーでお寿司を買って帰った。お寿司、ずっと食べたかったんだよなぁ。へっへっへ。580円のパック寿司だけどしっかり美味しくて幸せを噛み締めながら食べた。魚介類は最高。その後aikoの「夏恋のライフ」を延々とリピートして歌いながら洗い物をして、スポンジがくたびれていたのでそのままシンクを磨いて、ゴミを集めて回った。元気元気。排水溝のゴミ受けまで磨いたのでシンクはピカピカ光っていて、明日は休みだし、晴れ晴れとした気持ちだった。やってやったぜ。その後は日記を書いてスプラトゥーンをしながらTさんを待っていたけど、盛り上がっているらしく帰りは遅くなるみたいだった。22時前にお風呂に入った。今日はなんだか朝から晩まで活動していたなぁと思いながら冷え冷えになった足先を温める。ほろ酔いで帰って来たTさんはとても楽しかったみたいでゴキゲンだった。良いことだ。Tさんの寝る支度が済むまで起きていて、0時ごろに寝た。

 

4月9日

8時前に起きる。ちょっと寝足りないけど「休みだー!」という幸福感にそそのかされて起きた。ピカピカに晴れていて世界は素晴らしい。溜まりすぎてとんでもないことになっていた洗濯を回して、コーヒーを飲みながら30分だけ仕事をして、身支度をする。今日は母が家に来るので気持ちしっかり目に掃除機をかけた。11時に母が来て、洗濯を干しながらおしゃべりして、なんだか休日という感じで良かった。

Tさんはもう何度も母と会っているのでそこまで緊張しないが、母がどんどん話しかけに行くので「ほどほどにしてよ」と嗜める。母はTさんの腕を掴んで「すごーい」と喜んでいた。Tさんの腕は太くて温かくていかにも守ってもらえそうな腕をしている。すごいだろすごいだろと言う。母の色んな問いかけに対してTさんは「ああ。」とか「ウス。」とかの最小限の返ししかなくて笑った。少しだけ昆布や果物などをお土産に渡して母と出かける。

お昼にロイヤルホストに行って(中華が良かったけど閉まっていた)同じメニューを食べた。ゆっくり食べながらたくさん話をした。今日はデニムを新調したいらしく、大きな商業施設へ。最近私もデニムを探したばかりなので、同じように値段や質で悩むのはよく分かる。私は安めのデニムに落ち着いたけど母は1万円の良いデニムを買った。履いた感じが桁違いだったらしい。裾上げをお願いしている間にカフェへ。ラテを飲んでケーキを半分こして食べた。母とは相変わらず、身の回りで起きたことや仕事のことなどを話してお互いに発散した。

ダメ元で誕生日にデスクチェアが欲しいんだよねぇと言ってみたら案外渋い顔をされなかったのでおお!と思い、そこのお店にあるからちょっと見てみてよ見てみてよと連れて行った。その家具屋も施設内に入っているので我ながら巧みな手口だ…と思った。もちろん予期してないが。

デスクチェアに座り、座り心地を確かめる。うんうん、やっぱりリラックス出来る。母も座る。座面が高くて気に入ったらしい。「やっぱり椅子はこうでないとぉ」などと言っている。すかさず店員さんが来て、あれやこれや説明してくれた。私はもうこの椅子について説明してもらったことがあるので適当に聞いていたが、母は「このクッションは洗えるの!?」「他の色もあるの!?」と前のめりに聞いていて可笑しかった。ノリノリやん。とりあえず紹介でしたという形でお店を後にして、後日本当に買ってもらえることになった。嬉しい。こういうとき他の家はどうなんだろうと思う。30歳にもなって親に何か買ってもらうのはおかしいような、でも誕生日だから良いような。まぁどっちでもいいか。

きれいに裾上げされたデニムを受け取り「またお待ちしております」と言われた母は「こんな高いデニム、もう買わへんで一生に一度やで」と小声でぶつぶつ言っていて大袈裟だった。離れて住んでからは、母が自分のためにお金を使う瞬間をやっと目にして安心する。今まで使えなかった分、これからもたくさん欲しいものとか買って欲しい。

母と別れてスーパーに寄って帰り、白菜とあさりのシチューを作った。ちゃんと玉ねぎときのこをしっかり炒めて旨みを出したので、一口食べてうま!と思うくらい美味しいシチューになった。Tさんが何度も何度もおかわりしていたから美味しんだな、と心の中で確信する。良い1日。