指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

日記:2月9日〜12日

2月9日

8時に起きて歯磨きをする。ゴミを出すついでにファミマに寄って、朝ごはんのパンを買った。相変わらず店員の怖いお兄さんは絶対いるし、今日も怖い。

洗濯を回して、仕事をする。すぐに無くなった。目を細めながら洗濯を干す。

最近下痢が続いているので、冷蔵庫の余り物で味噌煮込みうどんを作った。えのき、豆腐、キムチ、ちんげん菜、溶き卵入りで旨みたっぷり発酵食品たっぷり。すごく胃腸に良さそう。Tさんも喜んで食べていた。

陽の当たるところは春みたいに暖かくて2月ってこんなだっけ?と思いながら歩く。本が読みたくて喫茶店へ行った。久しぶりにウインナーコーヒーを注文。ホイップクリームは別添えになっていて、都度スプーンですくってコーヒーに入れる。飲み物としても美味しいが、ホイップを混ぜているときが一番幸せだった。

「明るい夜に出かけて」を読み終える。良かった。後半は目がジュッとなった。トミー、いいやつ。夜のコンビニといえば、母と暮らしていた頃、夜にふと散歩したくなるときがあってどちらかが誘って近くのセブンまで歩くのが好きだった。そこからさらに歩いていくと丘みたいになっていて、少し街を見下ろせる場所があった。家の明かり、高速道路の照明灯、車のランプ。ゴルフの打ちっぱなしがすごく明るかったことを思い出した。

店を出て、気になっていたアイシャドウのテスターを試した。2色のオレンジを手の甲にぐりぐりする。違いがよく分からなかった。そのあと30分だけヒトカラした。蟹の親子さんの日記本を買いたかったけどまだ入荷してないっぽいので帰る。

晩ご飯はTさんと作ったエビチャーハン。柿内正午さんと蟹の親子さんのポッドキャストを聴いたらますます読みたくなった。日曜日に買いに行こう。

 

2月10日

昨日の夜、左耳の違和感がひどくて上手く眠れなかった。グラノーラを食べて出勤。今日は横殴りの雨になるらしい。前髪にとんでもない癖がついていて上手く直らずテンションが上がらない。雨の影響で土日みたいに忙しい1日だった。左耳が外耳炎になっているっぽくて上手く聞こえず、接客が辛かった。

家に帰ってから晩ご飯をどうするかでTさんとケンカした。シフトを上がってから晩ご飯の相談をされるのが好きじゃ無い。疲れてて考える気力が無いしなんでもいいからメニューを決めて欲しい。今日は何か買って帰るか、家で焼きそばを作るかで迷ってて、私が家に帰ってからも迷っていたので露骨にイライラしてしまった。上手く眠れなかったことと、耳の調子が悪いことが重なっていつもより当たりがきつくなってしまった。Tさんが焼きそばを作っている間にゴミをまとめたり洗い物する。2人とも溜息をつく。Tさんも仕事が忙しかったらしく、食べながらも仕事をしていた。私は下を向いて1人で食べた。2人とも間が悪い日もある。

お風呂を上がってから、さっきの酷い態度を謝り、私が早番の日は晩ご飯のメニューを任せたいことを話した。持ち越さずすぐに話し合えて偉かった。

 

2月11日

ぐっすり眠って目覚めが良かった。バナナを食べて出勤。3月になったらマスクの着用は個人の判断になるらしいので、どうします〜というようなことを話した。私はマスクが好きじゃ無いので外したい。恥ずかしいので私の顔は見ないで欲しいが相手の顔が見たい。

昨日話し合ったので、ちゃんとお昼休憩の時にTさんと晩ご飯を決める。今日はさむらいマックが食べたい気分だったが、ハンバーガーに代わるジャンクフードということで家でタコスを作ることになった。最近は値上がりの影響もあるが、適当なものを買うくらいなら家で作った方が美味しいし安いことに薄々気づいたのでちょっと自炊が増えた。

土曜の割にお客さんが少なく、スタッフの数も充実していたので昨日より元気な状態で帰宅。Tさんがタコスミートやレタスの下準備などをして待っていてくれた。今日は元気だったので、ますます昨日のことが申し訳なく感じたが、タコスが美味しかったのですぐに忘れてしまった。今日もちゃんと眠くなって、ぐっすり眠る。

 

2月12日

雲ひとつない晴天。こんな日に溜まった洗濯を干すと気持ちが良い。仕事と家事を済ませて、本屋に行った。お目当ての蟹の親子さんの日記本「浜へ行く」が並んでいた。手にとって本の分厚さに驚く。少しだけ立ち読む。こんこんとそこにある毎日だけど、少しづつ流れている感じがいいなと思った。あと、紙の質感や字体も好みで本自体も良かった、すぐレジに持って行く。

最近、本屋の近くに知人がカフェをオープンしたので、近くまで来たし絶対寄ろうと思っていた。1人で行くのは緊張したが、店主のMちゃんは親切かつオープンに接してくれて嬉しくなった。カフェラテとフィナンシェを頼んで、席に座る。客層が店内やドリンクの可愛さ目当てで来ているような女子ばかりで胸がざわついたが、Mちゃんが淹れてくれたカフェラテが一口飲んだ瞬間、美味しすぎてびっくりしてそんなこと忘れてしまった。美味しいんだろうなとは思っていたけどこんなに美味しいなんて。ゆっくり本も読ませてもらった。帰りにラテが美味しかったことだけは絶対に伝えようと思って、ちゃんと言って帰った。

数日前、SNSで店主が店内撮影について注意喚起をしている投稿を見た。すごく共感した。確かに店内は花がいっぱいでドリンクや食器も可愛くて胸が躍ったし、私も写真に残した。でも店主がせっかくお客さんのために可愛くしているものを、ただの映えに消費されるのは本当に嫌だと思う。そこで過ごす時間そのものを大切にするお客さんが増えてほしいと思った。ラテ、本当に美味しかったからまた行こう。

すっかり心が満たされたので、普段なら電車に乗る距離なのに歩いて帰った。買ったばかりの本は嬉しくていつも手に持って歩いてしまう。入れてもらった紙袋が手汗ですこし湿っていた。