指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

値上げしたピーマンの肉詰めが食べたい

この街に来る前もこの街に来てからも、スーパーのおばちゃんたちの顔は疲れている。原因はどう考えてもお客さんのモラルの無さだろうと思う。

昨日は、私たちの前にいた女性がレジ打ちのおばちゃんに凄んでいた。「挽肉の!小さいパックがないですよね?!大きいのしか!」と言っていた。レジ打ちのおばちゃんは申し訳ありません!確認して参ります!と言ってお肉売り場まで走っていってしまった。Tさんと「うわ」「今言うんだねぇ」と目で合図し合う。違う女の子がレジを打ってくれて私たちが袋に詰めてる間もその女性は小さなパックのひき肉を待っていた。

お肉を使い切りたいのか節約したいのかは分からないけど、貧しいという気持ちが広がった。ずらりと並んだお客さんを懸命に捌くおばちゃんに大声を出す心の貧しさ。大きなパックを買うだけで狂ってしまうかもしれぬ家計の貧しさ。どちらにせよ、だ。

値上げがすごいのは言うまでもないけれど、あまりにもなんでもかんでも高すぎてこの間職場で話題にしてみたら盛り上がった。「外食なんて滅多に出来ないよ」というセリフが耳に残った。ちょっとしんみりした気持ちになる。外食ってそれこそピンからキリまであって、数百円のうどんから千なんぼのランチから数千円のディナーまでさまざまだ。どの程度を指したのだろう、どの程度であれ出先でご飯を食べるのが好きな私にとってそれは辛い。

もっと働けば、子供をもたなければ、子供が1人なら?丁度いい豊かさって何だろう。心の豊かさとお金の豊かさのことばかり考えている。政治についてちゃんと勉強してないせいで私は今問題になっている円安とか値上げとか詳しく分からない。ただうっすらと自分の足元と周りの空気に貧しさが漂っていて、いかんいかん!と街に出て陽を浴びながら本屋に向かい、LINEして飲みに行く約束を取り付けたりするのだった。

考えすぎるのはよくない。挽肉パックの方はたまたま嫌なことが重なって店員さんに当たってしまっただけかもしれない。(それもよくない)最近外食がちょっと減っただけでそう言ってみただけかもしれない。豊かさは他人に計れないのだ。私たちは死ぬまで生きるのだから、貧しさに負けていられない。

これを書いてたら思い出した曲。初めて聞いたとき笑ったなぁ。

ネバやんとスチャやん

ネバやんとスチャやん

  • スチャとネバヤン
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes