指先とハンドクリーム

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しんどい日とカキフライ定食

もう、こりごりだー!と思う日がある。たまたまが重なってしんどい日になってしまった、連勤最終日。結構前に限界は超えていてなんとか帰る時間まで漕ぎつけた。すぐさま家に帰りたいけど、頭の中がモヤモヤでいっぱいだった。このまま家に帰ったらTさんに散々負の感情を押し付けてしまうなと思う。しかもこの手のモヤモヤは、解決策が欲しいわけでも正解が欲しいわけでもない、反論されると腹が立つし、適当に共感されてもすっきりしない、面倒なやつ。「ちょっとリフレッシュしてから帰ります」とメッセージを送る。

1日イライラモヤモヤした日は、心がトゲトゲしていてちょっとしたことで毛羽だってしまう。どうにか少しでも機嫌を取らないと。好きなコーヒー屋さんに行ってみようかなと思ったけど、やっぱり心を満たすにはお腹を満たすこと!1人で晩ごはんを食べて帰ることにした。

前から食べたかった、この冬はまだ食べてないカキフライ。そういえば好きな定食屋さんがカキフライ定食始めてたなぁと思い、とぼとぼお店へ向かう。こんなときに限って常連さんとすれ違い、笑顔で会釈をされる。あぁ違うんです…今日たまたまこんなズタボロになってるだけでいつもは楽しく働いてるんですよーと思いながら苦笑いで会釈。

お店に入ると、おばちゃんたちはバタバタとしていて一瞬で人手が足りないのだと察する。ちょっと待っててねー!と言われたので全然大丈夫ですよと思いながら待った。結構待った。そしてそのまま私は忘れられた(笑)え、これ忘れられてる?私、壁の向こうにいるんです…。すみませんってそろそろ言う?とハラハラしていた私と目が合ったおばちゃんが「あら!!いやだ私ったら、ごめんなさいねぇ!ほんっとに〜!」と言いながら注文を聞きにきてくれた。

素晴らしいカキフライ定食が運ばれてくる頃に、おっちゃん×2とお姉さん×2の4人組が隣の席に座った。その4人の会話がラジオみたいに心地よかった。こてこての関西弁の元気な人たちで、なんてことのない話題を話していた。カレーのじゃがいもが要らないという内容だ。「あんなん邪魔や」「うちも思てた。いらんよなぁあれ」「小さかったらええんやけどな」分かってへん人たちやな…と思っていると、1人のおっちゃんは「いやあれ、美味いで。カレーいうたらじゃがいもやん」と言っていて、いいぞ!おっちゃん!と思う。「ピクルスは食べれるのにきゅうりは食べられへん」「保育園にお迎えにいったら元気いっぱいで敵わんわ〜」「エヴァの映画見に行ったけどやっぱ難しいなぁ」などなど、話題(?)は盛りだくさんだった。この人たちの会話が耳に入ってきてくれるおかげで「なんで」とか「でも」とか考えてもしょうがないことを考えずに済んだ。

気持ちがほぐれたところで「早く帰ってき」とメッセージが来た。そのあとにお団子の写真。よく見ると、お団子が最後の一本になっていてそれに手を伸ばしているところだった(笑)私の分が無くなると言いたいのか。今日はいろいろあったけど、カキフライとあのおっちゃんたちとTさんに救われたなと思う。自分もよく頑張った!お疲れ様です。

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