指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

日記:2月28日〜3月7日

2月28日(水)

牛乳が足り苦しかったので半分豆乳を入れてカフェオレにしたら美味しかった。遅番で出勤。作業中、脛を思い切りぶつけた。この間もぶつけたのに。痛みが引き金になって、ってかなんでこんな必死に動いてんだろう?とか、物多すぎない?とか全てのことにイライラした。

帰ってジーンズをめくるとぶつけたところは腫れていた。これも大袈裟な痣になるんだろうか。少し前にぶつけたところは青と紫の斑らな痣になっていて、アニメでみる禍々しい銀河みたいな、目立つ色になっていた。

色々嫌になってちょっと泣いた。Tさんに話すと「大変だったね。想像もつかないね」と肩をさすってくれた。想像もつかないね、と慰めるのは優しくて上手だと思った。同じ仕事をしている人にしか、在宅で仕事をしている人には、分かるわけないと捻くれた気持ちもあるからだ。でもTさんの大変さだって、到底私の想像には及ばないんだろう。

ぶつけたところがジンジン痛いので明後日は映画を見に行くことにした。

 

2月29日(木)

お昼にTさんがほうれん草を豆乳で煮たのと、ポークステーキを作ってくれた。出勤前から美味しいものを食べられた。「いろんな料理をするのはゆきこが美味しそうに食べてくれるから、ゆきこのお陰でもある」と笑いかけてくれた。きゅん。お礼に全てキレイに洗ってから家を出る。

遅番で出勤。疲れた。帰り道は雨と風が強かった。服と靴下が濡れるのは、気持ち悪くて大嫌い。

 

3月1日(金)

曇りがちではあるけれど晴れ。洗濯を干す。残りわずかになっていた花束を全部捨てた。名残惜しいからって、しおしおのまま無理に生けてしまって悪いことをした。プロポーズが成功したのはこの花束のおかげもあるかもしれない。捨てる時に「ありがとう」と自然に口から出てびっくりした。Tさんに贈った花束だけど、私の方がパワーをもらっていたのかも。

デニムジャケットを買ったものの、まだまだ着れそうにない。冷え込むのでダウンを着て、定食屋へ。マグロ丼を食べようと思っていたのにメニューに無く、姉妹店の方に来てしまったと気づく。今更出るのも気まずいので、カキフライ定食を注文した。結果美味しくて、カキフライにして良かった〜と大満足した。

映画館まで、ソイラテを買って飲みながら歩いた。太陽の下を歩くのは久しぶり。やっぱり天気がいいと気持ちいい。『カラオケ行こ!』が何も考えずに観れそうで良いなと思ったけれど、上映時間が微妙だったので『夜明けのすべて』を見た。すごく良い映画だった。ひどいPMSで悩む主人公の藤沢さんが、パニック障害の山添くんに出会う話。

相手の不調や、不満、不安を分かろうと何か調べたりする行為って優しさそのものだなと思った。山添くんがPMSについて先生に尋ねるシーン。お互いにとってあんなに良い理解者だったのに、最後はあっさり別れてしまうことがなんていうかグッときた。ラストの方で、藤沢さんに陽の光が当たったときの明るいような、悲しいような表情。恋人になって、ハッピーエンドちゃんちゃんって終わって欲しいような気もした。あんなに自分を分かってくれる人には側にいて欲しいと思ってしまった。

映画館を出て、枝ものの梅と白い花を買って帰った。

晩ご飯は餃子。朝、お釜に残っているご飯をどうするかTさんに聞いたとき「お昼に食べるからそのままにしておいて」と言われたからそのままにしていたのに、中のご飯もそのままで放置されていた。「ご飯炊き直して欲しい」と言われて機嫌が悪くなり、映画の余韻はどこかへいってしまってもったいなかった。炊き直すならお釜は水につけてほしいって、何度も言ってるのに。餃子は全部包んでくれていたのに、お釜くらいで心が狭いだろうか。お互いに今まで過ごしてきた環境が違うので、もちろん習慣も違う。Tさんのお義母さんはおひつを使う人だったらしいし、一人暮らしの間はよくパンを食べていたと聞いたことがあるので、お釜への関心が薄いのだろうか。私は何故だか、お釜だけが気になる。多分カピカピになるから。でも牛乳のコップは気にならないなぁ。

 

3月2日(土)

早番で出勤。新しい社員さんが来たのでご挨拶。あまり身が入らず、気づいたら終わっていた。今日は接客が面倒くさい。とっとと帰った。これからが不安。Tさんに疲れたしお腹すいたと連絡して、マックを買って帰ることにした。ちょっと高めのサムライマック。美味しかった。疲れている日に無理して家事してもロクなことにならないので、今日は本当に良かった。すぐに食べられるし、洗い物も出ない。

寒くて足が冷え冷え。お風呂でほぐしてから、眠いので早めに布団に入った。

 

3月3日(日)

気持ちが落ち着かないし外は寒いので、今日は家にいる日。部屋がごちゃついていてもイライラの原因になるので適度に掃除しつつ、終わらせることは考えずにユルめのやることリストを作る。洗濯と、お昼ご飯だけは必須。

お昼は焼いたほっけと、ほうれん草と卵の雑炊。またキッチンの棚を整理した。午後は地味に気になっていたこと、例えば廊下に放置しているキッチンペーパーのストックの定位置を決めたいだとか、ジップロックや調味料のストックの整理をしたいだとか、余裕があるうちに手帳を書いておきたいだとか、そういうことをした。

夜はほうれん草カレーにチキンカツトッピング。一日無理なく穏やかに過ごせて良かった。

 

3月4日(月)

そろそろ生理がくる頃かとカレンダーを見る。落ち着かないので早くきてほしい。早番で出勤。焦りすぎないように、無理せずを心がける。もう足をぶつけたくないし。結構笑った日だった。

晩ご飯はTさんのチャーハンと、ラーメンを半分づつお茶碗に分けてセット風にした。デザートに苺。Tさんはこのところよく苺を買ってくるので景気が良い。私の方が食べるのが遅いので、ご飯を最後まで食べている間にTさんは苺を洗い、全てタオルで拭き、ヘタを取った状態でテーブルに置いた。と同時にご飯を食べ終わったので苺に手を伸ばすと「ゆきこは何もしていないのに」と眉を下げていた。その通りだ。

 

3月5日(火)

早番で出勤。今日中にやるべき業務がびっしりあって、ちょっとでも押せば終わらなさそうなので気合いを入れる。次々にやっていたら一日あっという間に終わった。全部片付いたので清々しい気持ちで退勤。

帰りに「スーパーの肉屋で特売の豚バラを買ってきてほしい」とTさんから連絡。行くと、ほとんど無いように見えて焦る。豚バラ1000g残ってますか?と聞くと、ギリギリあった。1キロの豚バラ…!と頭の中でピンクの豚バラがひらひら飛んでいた。やったやった。

郵便受けを開けると、蟹の親子さんの日記集『水筒』が届いていた。今回も分厚くて、読む前からウキウキ。

 

3月6日(水)

起き上がった瞬間から頭痛。もうずっと、いつ生理がきてもおかしく無いような体の重さと気持ちの落ち着かなさがあるのにまだこない。勘弁してくれよ〜〜と思いながらEVEを飲む。色々溜め込んで重たい体から早く脱したい。

洗濯を干すと、まだ凍えるほど寒かった。頭が痛いのでしばらく椅子に座って一時停止。卵雑炊でも作ろうかと思うけど、立ち上がるのが面倒でそのままでいると、Tさんがノリノリでパスタを作ってくれたのでありがたかった。ほうれん草とキノコのパスタだった。美味しくて、ちょっと元気になる。

昨日届いた『水筒』を読むべく、身支度して、よっこらせと出かけた。カフェでしばらく読む。その間は気が晴れて楽しい時間だった。今回の日記集もとても良い。これからのお供。

晩ご飯は豚の生姜焼き。夜寝る前に、ふときのこ帝国を思い出してYouTubeで聴くと、とんでもなく懐かしくて、全く色褪せない曲の良さにびっくりしてしばらく聞いた。『猫とアレルギー』は冬の白くて固い寒さとセットになっていて、聞くだけで鼻先が冷たくなるような気がした。紐づけられるように色んな懐かしい曲を思い出して、それが気になるというか気が散ってしばらく眠れなかった。

 

3月7日(木)

スッキリしない目覚め。あんまり寝た気がしない。今日も頭と体が重い。休みなのに気分が乗らない。結婚式に持って行くご祝儀をピン札に変えるために銀行に行って、後は家に居ようかと思ったけれど、それだけのために外出するのも面倒だし、家にいても鬱々と無駄な時間を過ごしそうなので、ダラダラとでも身支度して出かけることにした。何が食べたいんだい?と化粧しながら自分に聞き続けると「ワッフル」と言うのでワッフルのあるカフェに行くことにした。

家を出て駅に着くまでの間に生理になり、焦る。家におる間にこんかーい!もう。最近ぼーっとしていたので、メモ書きの日記が点々とある。ワッフルを食べて元気を出し、点々日記を繋げていった。

書き終わってカフェを出て、またお腹が空いたので前食べ損ねたマグロ丼を食べに行った。贅沢な気がしたけれど、鉄分も必要だし丁度良いんだということにした。

ワッフルもマグロ丼も食べたのに気が晴れず、もうお手上げで家に帰った。帰り道、忘れかけていたご祝儀袋とストッキングを買う。

夕方頃、母が野菜のお裾分けを持ってきてくれたので、Tさんと三人でスシローへ行った。三人でご飯を食べるのは久しぶり。母が間違って「天然インド鮪6貫盛り」を注文してしまって1000円もするお寿司が来たので爆笑した。タッチパネルに当たってしまったらしい。お値段だけあってかなり美味しかった。

帰ってお風呂に入った後、リンゴジュースが飲みたくなってコンビニへ行く。寝る前にようやく気分が落ち着いてきたので、ヤレヤレ、と思い布団に入った。世話が焼ける自分だなぁ。