指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

日記:11月18日〜21日

11月18日(土)

ぐっと冷え込んだ日。家事や身支度もそこそこに、お昼にマックを食べながらキヨのティアキン実況を見ていた。楽しい。Tさんは昼から出かけてしまったので、一人で黙々と日記を書いて、あとはゆっくり暖かくして過ごす。外は風が強いみたいで窓ががたがた鳴って、気になり窓を開けて腕を出して、風の強さを確かめたりした。寒いからすぐやめた。

Tさんが帰ってくる前にようやく立ち上がって、ご飯を炊き、ほうれん草と卵の中華スープを作って、体の冷えたTさんがすぐご飯を食べられるように準備した。タイミングよく帰って来たので塩鮭と納豆も用意して、二人で食べた。

 

11月19日(日)

朝9時に火災報知器の点検のために業者さんが来た。家の中にある火災報知器を順番に炙っていって、きちんとベルが鳴るか確認していた。一つだけ全然反応しないものがあってちょっと気まずい時間が流れた。「交換になるかもですね」と言われる。

遅番で出勤。これといって書くことは無かったけれど、「やっぱりゆきこちゃんがいると安定するね」と社員さんに言われて嬉しかった。最近はただでさえお店が忙しいのに、ちょっとしたいざこざとか、欠員が出たりだとかで疲弊する日が多い。完璧な人なんていないのだから、悪いところだけじゃなく良いところもちゃんと見て人と関わるべきだと思う。自分自身そうは思っていても、あの人ってすごく良い人なのにこういうところは嫌だな〜と思うこともよくある。引き算方式じゃなく足し算で考えたい。いつもみんなで助け合っているのだから。

こんな偉そうなこと実際には言えないけれど、最近愚痴や、悩みや、ため息なんかが絶えないお店になりつつある。まぁ大抵時間が解決してくれる気がする。

 

11月20日(月)

早めに起きて、機嫌良く身支度。今日はお給料日なので、Tさんに振り込む分の家賃や光熱費の確認をして家を出る。ATMでお給料をおろすとき、無表情を装っているけれど心の中では相当テンションが上がっている。実際にうっひょー!とか言ったら悪い人にお金を取られてしまうかもしれないから、なんでもない顔を装う。早速Tさんに送金すると「ほくほく」とメッセージが来た。「ほくほく」という表現は私が頻繁に使うためにTさんも使うようになった言葉。スマホで意味を検索すると「嬉しさを隠しきれないさま。うれしくてたまらない様子」と出た。なるほど。なんと幸せなワード。

お昼はパスタランチを食べた。セットでついている紅茶を期間限定のフレーバーティーでお願いしていたのに、飲んでみると普通の紅茶の香りしかせず、あんまり変わらないな…とちょっとがっかりしていると、スタッフさんが飛んできて「私普通のブレンドをお出ししてしまったかもしれなくて…ちょっと香りを嗅いで確認してみてもいいですか?」とすんすん確認してくれた。違うかったらしい。改めて持って来ていただいた紅茶を飲んだらとても美味しかった。オレンジとスパイスのアールグレイ。気づいてもらえて良かった。

天気がいいのでしばらく散歩。ドリップバッグを買うためにコーヒー屋に寄って、散歩のお供にちょっといいラテを買った。温かいコーヒーを片手に幸せな気持ちで歩く。道を間違えたし、つまづいて「ひぃっ」と大きい声を出したところを結構な人に見られたりしたけれど、終始ごきげんだった。ほとんどのテナントが移転してしまって、半ば廃墟みたいになっているビルの中を通った時、片付けられていないまま放置されている事務所みたいな部屋をガラス越しにみた。ダンボールや何かの資材とか机なんかが散乱していて面白かった。管理人さんに怒られないのだろうか。

無印良品で、この間試着したダウンジャケットと他にも衣類やお菓子、雑貨などをまとめて買った。無印良品で買い物するとき、特別なワクワク感がある。これからよりよい生活が待っているぞ、というような。スプーンやタオルひとつでも「それを使った時の素敵な生活」みたいなものをイメージしやすいからだろうか。企業戦略にまんまとハマっている。

レジが並んでいたからかスタッフさんがとても疲れていて、結構たくさん買ったのに目も合わせてくれなくて面倒くさそうに渡されて悲しかった。なんか、いつもの私たちもこうなのかなと思うとさらに悲しかった。

帰宅して、Tさんに購入品を自慢した。おみやげのストロープワッフルをとても気に入っていた。ダウン、ふかふか軽くてあったかい。真冬の散歩もこれでへっちゃら!

晩ご飯はほうれん草カレー。この間、ほうれん草が98円のときがありTさんが4袋も買って来た。すでに家に2袋あったので合計6袋のほうれん草。野菜室がほうれん草以外何も見えなくなっている。3袋消費した。

 

11月21日(火)

遅番で出勤。今日も欠員があり、途方に暮れそうになったけれど、代わりに来てくれる人が見つかってなんとか閉店作業までやって帰る。22時半に帰ると家は真っ暗で、Tさんはもう寝ているようだった。どこかの明かりくらい点けておいてくれたらいいのに、何も見えないじゃん、とイライラしながらリュックを置き、服を脱ぎ捨てお風呂に入る。シャワーを背中に当てている間、いつもうーんとかはあーとか言いながら考えごとをして頭を整理する。滝に打たれて精神統一をする感じ。おかげで水道代が高くなるけれど、お風呂を出る頃には体の疲れや頭のモヤモヤが洗い流されて、心身ともにさっぱりするから必要な時間だと思う。

最近Tさんは早起きをして仕事を頑張っているから疲れてるんだな、と思い直した。疲れに支配されると、そのこと以外何も感じ取れなくなる。あぁ疲れた、私はこんなに疲れているのにどうして、しか考えられなくなるから怖い。帰って来てすぐさまお風呂に入って正解だった。そのまますぐに寝た。