指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

日記:2月4日〜8日

2月4日(日)

たくさん寝たのに眠い。洗い物をしてコーヒーとお茶を淹れる。購読しているブログを読んで、身支度。お昼は昨日の残りの唐揚げ。適当に作ったねぎ塩レモンのたれにつけて食べた。

遅番で出勤。いつも寄るファミマで、ばったりSと会う。同じ時間の電車なのかなーと言いながら一緒にお店へ向かう。Tさんの誕生日が終わるまで絶対に体調を崩せないので60%くらいの気持ちで働いた。無理しない。

スタッフの皆に助けられて無理しなくても終わった。閉店作業もあっという間に完了。帰り道、Sがマックを買って帰ると言うので私もアップルパイを買って、二人でパイを齧りながら帰った。

しっかりお風呂に入ってすっきりした気分で眠る。

 

2月5日(月)

9時起床。喉が痛いし鼻の奥も気持ち悪くて焦る。まさか風邪引いた?あんまり気にしないようにして洗い物と洗濯。風邪予防にポトフを作ってお昼に食べる。もう遅かったかもしれない。ジャーに入れて夜の分も準備。

遅番で出勤。鼻水と咳が出るし完全に風邪だと悟る。でもまぁ風邪くらいなら、なんとかなるだろうと気を強く持つ。休憩ではちみつを入れた紅茶を飲む。

帰り道、ベトナム人の男の子に話しかけられた。「ここへ行くにはどっち方面の電車に乗ればいいのか」という内容をカタコトで話してくれた。次ここに来る電車に乗ればOK!と指を指した。とても笑顔で感謝された。可愛い。電車が来たときもう一度戻ってきて「コレ?」と確認してきたので「これこれ!」と指差す。電車に乗る前に振り返って会釈してくれた。可愛い。

なんだか寒気がする気がして湯船にしっかり浸かった。明日起きたらすっかり治ってますようにと思いながら眠る。

 

2月6日(火)

昨日の夜中2時頃寒気がして起きる。喉の痛みも強くなっていていよいよやばい。寒気が全然治らず、ほとんど寝付けなかった。こんなに震えたのに中途半端に37度2分だけ発熱。

8時に起きたら頭痛と寒気が酷くて迷った結果休みの連絡を入れる。休んでしまった…。罪悪感。寝ようにも、痛くて寒くて眠れないのでTさんに頼んで仕事の途中で薬を買ってきてもらう。

ルルを飲んだらスッと眠れて、お昼に起きた時には少し楽になっていた。病院より先に駆け込むのはいつも薬局なので、薬局の存在と薬局で働いている人に感謝した。

シーフードヌードルを啜ってもう一度薬を飲んで寝る。まだまだ眠れる。途中で、ベッドサイドに置いていたやかんの蓋を開けて、飲み水が減っていないかTさんが確認している音がうっすら聞こえた。

17時に起きる。夜は白ごはんが食べられた。「勇気を出して休んで良かったな」とTさんが言う。市販薬はEVEしか信じてなかったけれどルルもちゃんと効く。

薬を飲んでお風呂に入り、少し元気になったので日記を書いた。熱などで休む時、子供の頃はここぞとばかりに甘えて、ポテチとスーパーカップとちゃおのセットを買ってきてもらっていた。それを布団の中でぬくぬくしながら満喫するのが大好きだった。大人になると体調不良はマジで体調不良なので何も出来ないしただ寝てるだけで一日が終わるのでもったいない気持ちになる。健康第一。

日中あんなに寝たのに夜も早く寝た。

 

2月7日(水)

昨日より体が動く。なるべく気持ちをシャンとして、きちんと洗い物と洗濯を終わらせてから出勤。昨日代わりに入ってくれた店長に謝る。めずらしく鼻声なので周りの人から心配された。

幸い忙しくなく、穏やかなペースで働けた。任せてもらった仕事もしっかり終わらせてから帰る。適当に卵かけうどんを食べて速やかに寝る支度。今日もルルを三度しっかり飲んで、だいぶ良くなってきた。いよいよ明日かと思うとドキドキする。

 

2月8日(木)

朝か!?と思って起きたら午前1時40分だった。朝はまだまだ遠い。その後も4時、5時に起きてはプロポーズがうまくいくかどうか考えていた。

プロポーズ当日。8時半、寝不足で起きる。めちゃくちゃ良い天気!Tさんに誕生日おめでとうと伝える。鏡を見るとこめかみに大きなニキビが出来ていた。風邪だし寝不足だしコンディションはあまり良くないけれど、こっちには化粧とアクセサリーという武器があるのでそれなりにキレイに仕上げる。Tさんも髭を切って整えて、気合いは十分。

11時半に予約していたフレンチのレストランへ。私たちが一番乗りだった。座るなり、スパークリングワインと前菜のプレートが用意される。シェフのおじちゃんはとても気さくでお喋りな人だった。自家製にこだわっているという話や食材の話を料理ごとに詳しく説明して、にこやかにサッと去っていく。プロだった。コースの内容はスモークサーモンの前菜、ごぼうの(!)ポタージュ、鰆のバターソースソテー、国産牛フィレ肉のステーキ。お上品に見せかけて、かなり堪能できる量だった。おかわりできるパンと、デザートの盛り合わせと紅茶まで。Tさんにはハッピーバースデーのプレートをお願いしていて、これもとびきり素敵に運ばれてきた。ネットで見つけたお店でレビューだけを頼りに予約したけれど、とても良いお店だった。Tさんは終始満面の笑みで「美味しいなぁ」と何度も言って本当に幸せそうだった。良かった!ナイス自分!ありがとうシェフ!

お礼を言ってお店を出て、さて、いよいよ…と思ったけれどTさんは枕が買いたいらしくニトリへ行った。正直気が気でないけれどぐるりと店内を回る。良いソファを見つけてチラシを取る。

なんとか目的のカフェに誘導成功。入る前に「あっ、私電話を一本入れんとあかんのやった。あとATMでお金も下ろしたいからさ、先に入って注文してて!」と言う。ここで「えっ、待ってるで」とか言われたらどう切り返そうかずっと考えていたけれどすんなりお店に入ってくれた。よっしゃ!!!

ダッシュで花屋へ。全然信号に引っかからない。注文していた花束を受け取る。マーブル模様のチューリップ、オレンジのバラ、大きいブルーのガーベラ、白いスイートピー。ほかにもいろんな花が束ねられていた。嬉しくて頬が緩まる。

そのまま急いでマカロンのお店へ。いつもはすぐに買えるのに、前にいたお客さんがなんとサブレを107個注文していた。お会計が25万。ここで足止めを喰らう。業者かよーーいきなりそんな大量注文するなー!と心の中で叫びながらお会計が終わるのを待った。結構待った。やっとマカロンの詰め合わせを買って、小走りでカフェに戻る。

花束を持って現れた私を見てTさんは「ウワー!」と驚いて、そのあと笑って受け取ってくれた。誕生日プレゼントだと思っているはずなので、ここでこの前書いたメッセージカードを渡す。カードには今までの想いと、来年の記念日に籍を入れたいという内容が書いてある。Tさんが読んでいる間、ひたすらコーヒーを飲んで待った。緊張。どうしよう。

うんうん言いながら読んでいる。読み終わったTさんの方を見ると、目に涙が溜まっていた。「いいよ」と一言。「えっ!!いいの!?!?」と返す。そんなあっさり返事をもらえるとは思っていなくて、しかも、いいんや?えっ、ちゃんと意味伝わってるやんな?と最初は混乱、ぼたぼた涙が落ちた。「これ、婚約マカロン、どうぞ」と泣きながら箱を渡した。そこから一応口頭で確認。ご両親に挨拶しに行きたいこと、結婚指輪を買いたいことなど。それでもやっぱり「いいよ」と言っている。やっぱりいいんや。まだ信じられなかった。記念に写真を撮る。しばらくして我に返るとテラス席なのでかなり冷えていて、そのまま退散。

カフェを出た道で、プロポーズ成功したー!!と大きくジャンプしてはしゃいだ。本当にどうなるかわからなかったので心底嬉しかった。「来年という気持ちには応えられない」と言われた場合、そのまま家には帰らず喫茶店で夜がふけるまで『富士日記』を読もうと持ってきていた。大丈夫だった。カードを読み終わった時のTさんの表情は、嬉しさそのものだった。迷惑なんかじゃなかった。

一旦家に帰り、花束を花瓶に生ける。夜はスシローに歩いて行って、お寿司をちょい食べして帰った。帰り道、明日母と会うけれど早速報告して大丈夫か聞くと「いいよ。好きにしたらいいよ」と言われて、改めてTさんの返事は本気なんだと確信が持てて、またもやジャンプした。

お風呂で長湯する。寒いし疲れたけれど、心に残る良い1日だった。「今日は本当にありがとうなぁ」とTさんが寝る前に笑っていた。こちらこそ。勇気を出して良かった!