指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

日記:4月1日〜3日

4月1日

7時過ぎに起きる。生理が来てホッとした。生理はそれ自体もしんどいのに来るまでもしんどい。気分も不安定になるし頭痛や肌荒れもあるし、いつ来るんだろうと予定を考えるのも面倒だ。もうここからは楽になるだけだ…という喜びが毎回ある。

早番で出勤、腰をさすりながら業務をこなした。終わってから少し調べ物をしたりして帰る。Tさんも仕事が忙しかったようで、何か買って来てほしいと連絡がありスーパーに寄ってお弁当と巻き寿司を買って帰った。スーパーに寄る元気がさらさら無かったので不機嫌丸出しになってしまった。買って来たお弁当が大当たりでめちゃくちゃ美味しくて2人ともそれで機嫌を取り戻した。おまけでつけたサーモンの巻き寿司も美味しくてたまらんかった。いいお弁当をチョイスできてラッキー。お風呂に入って安心安全のショーツ型ナプキンを履いて寝た。

 

4月2日

7時に起きる。早番で出勤。今日は時短のシフトだったので、体力に余裕があった。上がってから1時間ほど雑務をして帰る。スーパーに寄ってハヤシライスと焼きそばの材料を買って帰った。卵も牛乳も買ったので重い。やっぱり生理の日にスーパーに寄って帰るのはしんどい。自分から寄って帰ると言ったくせに家に着く頃には今日も不機嫌になっていた。Tさんが焼きそばを作ってくれたが彼も疲れていたため2人とも不機嫌だった。「こっちだって疲れてんだ」を張り合う日がたまにある。どっちの方がしんどいかは張り合うことじゃないのに私は疲れています!アピールをする私は全然大人じゃない。Tさんはパートナーだけど、対等な他人なので親みたいに甘えるのは違うことくらい分かっている。難しい。書きながらどんどん申し訳なくなる。元気な日のスーパーは楽しいのにしんどい日のスーパーへのストレスがすごい。子育てをするタイミングでネットスーパーも検討していいかもしれない。

THE LAST OF US」もハリーポッターシリーズも全部見てしまったのでこの間からNetflixで「After Life」を見始めた。妻に先立たれた地方新聞記者のトニーが自暴自棄になっているところから周りに助けられて前向きになっていくというストーリーのブラックコメディー。コメディーだから暗すぎなくて良い。Tさんはこういうブラックジョークが好きなのでケラケラ笑っていた。

 

4月3日

今週から他店にヘルプに行くことになっていた。今日は数時間だけ、新人さんの研修のために行った。ヘルプに行くのは久しぶりで緊張する。自分の店で教えている要領でスムーズに出来たのでよしとする。新人の子はテンションが上がったタイミングで「アリ〜!」と言っていて若ぇ〜!!ってなった。このバイトアリだと思ってくれているのだとしたらそれはいいことだな。

すぐに終わったのでTさんと合流してケンタッキーを買ってお花見へ。この前とは違う公園に行った。芝生の上に座ってケンタッキーを食べながら桜並木を見た。家族やカップル、友達同士で来ている人、スーツ姿の宴会をしている人などがたくさんいた。みんなとても幸せそうに笑っていて、子供が桜を拾っては投げ、犬が走り、ここだけ平和で満ちていて、世の中何にも怖いことなんてないみたいな時間が流れていた。

お花見をするたびに、Tさんに出会う前の春を思い出す。私がパートナーに求めることは「一緒に花見をしてくれる」それだけなのに、と思っていた。誰も私と花見をしたいとは言わなかった。私の中でそれは一緒にいる意味が無いと思われているも同然だった。ご飯を持って、花見に行く、たったそれだけのことでいいのに叶わなくて寂しかった。私は桜が好きで、家から駅までの長い桜並木の坂道を何度も1人で歩いて、葉桜になって全部散るまでしぶとく見守った。その日々を思い出してちょっとおセンチになる。

ケンタッキーの1000円パックだけじゃ物足りず、クレープを買って半分づつ半ば奪い合いながら食べた。がっついたために私の口の周りとTさんのヒゲにクリームがついていて笑った。

寝る前にTさんが「みんなちょっと浮かれていて、風が吹いたら桜が散って、みんなの背中に真昼じゃない陽が差していてそれがきれいだった」と言っていた。「きれいだったね」と返して眠った。あたたかい日。