指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

日記:3月20日〜22日

3月20日

7時半起床。身支度をしてセブンに行き、ATMでお給料を下ろした。有給が1日反映されてないらしくちょっと少なかった。今月特にお金が必要なので結構ショック。メルカリを発送して家に戻る。今日も仕事が無い。アパートの更新料を払わないといけないし、貯金もしたいし、でも変わらず好きな時に喫茶店に行けるくらいの余裕は欲しいし、勤務日数を増やすしかなさそうだ。

日記を書いてからお昼にいつもの喫茶店へ行った。ピラフを食べながらしばらく「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」を読む。どこを読んでも面白くてすごい。こんな風に言葉や時間を子供と共有できる母になりたい。窓際の席が空いたタイミングでそっちに移動したいというお客さんが立て続けに3人もいて、その度に片付けては案内をしていてスタッフが大変そうだった。ただでさえ忙しそうなのに気を使えよ…と思っていたら「ちょうど窓際のお席空いて良かったですね」と微笑んでいた。女神だ。なんて優しんだろう。私もそれくらいの余裕を勤務中持ちたい。

そろそろデニムを1本新調したいと思っていて、可愛いお店で買うと1万以上するが、ユニクロ無印良品で買うなら4千円に収まる。そしたらブラウスも買っていいかもしれない(甘い)。とりあえず試着だけしてみようと可愛いお店に入った。デニムを2本試着させてもらう。もともとクロップド丈のデニムだが、私が履くとめっちゃ丈が短い。はぁん、私の足はそんなに長いのか、と思ったが腹の肉がボリューミーで上にずり上がっているという方が正しいのかもしれない。可愛いけどオーバーサイズのトップスを着ることが多いので、それだとジーンズが隠れてもったいない気がした。だったらもっと安いのでいいや、と思い今度はユニクロへ。サイズ違いを2本試着。悪くない!無印にも行って試着。こっちの方がステッチが可愛い。でも太もも周りがちょっとパツ、としていてじっと見られたらバレそうだ。実は肉がすごいことがバレそうだ。今からちょっと痩せればいいんだよ〜と思い、無印良品週間だったこともあり買うことにした。マッサージでもしようかなとスウィートアーモンドオイルも一緒に購入。続かないかもしれないので1番小さい50ミリにした。よくわかってる。

雑貨屋で、ヘアバームとおばあちゃんの誕生日プレゼントを買う。ヘアバームすぐ無くなるし高いけど、美容師さんとウェットでタイトに仕上げるって約束したし、何より黒髪なのでスタイリングはちゃんとしたい。

もう今日だけでずいぶん出費してしまった。でもこれは月初の必要経費なのだと心の中でうなづく。全然仕事が無いのに結構呑気だが、ちょっとくらいカツカツでも私はちゃんと日々を楽しめる自信がある。フリーター歴10年のベテランなので心得ている。最終奥義は、コンビニで好きな飲み物を買って公園で本を読む、である。コンビニで飲み物を買うのが好きなのでこれで結構気が晴れる。しかしこれは季節のいい時期しか出来ないし、適度に喫茶店やカフェに行けないと病むのであんまり長引かせてはいけない。

 

3月21日

連休が終わり、久しぶりの早番。よく考えると今日は春分の日で祝日だった。平日と祝日ではお客さんの流れが全然違うのでギクッとなる。焦りたくないからかなり余裕を持って出勤したのにやっぱり焦ってしまった。バタバタしながらもどうにかいつも通りこなせて良かった。店長に、勤務日数を増やせますか?と聞くと人手が増えるのは嬉しいらしく喜んでオッケーしてくれた。良かったと思う反面、こなせるか不安でもある。

 

3月22日

名古屋へ引っ越してしまう友人Aとお子さん2人とお昼ご飯を食べに行った。私はあまり子供との接し方が分からないし、自信がない。自分なりにいろいろ話しかけてみたつもりだけどあんまり楽しくなかっただろうなぁ。ご飯を食べている最中、通路を挟んだ隣の席からずっと視線を感じて、多分睨まれているんだろうなと思った。子供がうるさかったのだろうか。子供ってこのくらいのテンションだと思うしな、私が咎めるのも違うしな、と見守っていた。友人Aは子供にご飯を食べさせたり、話を聞いたりするのに忙しくてまともに食べてない。私だけちゃんと食べて、悪いような気がした。2人を見ておくからゆっくり食べてって言いたかったが、でも2人をどう見ておけばいいのか分からない。いよいよ本格的に泣いてしまったので店を出ようと立ち上がった時に「すみませんが早くしてもらえますか、店にクレームが入っているんです!」と怒られ、急いでお金を払う。手が震えていてなかなかお札が摘めずびっくりした。怖かったのと、腹が立っていた。今までクレーム対応したことは数あれど、クレームを入れられたのは初めてだった。

わんわん泣いて、これじゃあ電車も乗れないと落ち着くまで散歩することにした。商店街を歩いていたときにベビーカーから降りて歩かなくなり、Aがなだめる。こっちを見ていたおばあさんの集団から2人が近づいてきて、Aの両脇から説教を始めた。「こんなになるまで泣いて、あんた、ちゃんと抱いたらなあかんで」と何度も言っていた。Aは抱っこ紐で下の子を抱っこしている。私が下の子を抱っこするから上の子を抱っこする?と聞いても大丈夫だよ、と2人をおんぶに抱っこしていた。色んなことがショックでもう何も出来なくてそのまま駅まで見送った。

街の人があんなにも冷たい目線を向け、母親が責められるなんて思っても見なかった。ドラマや漫画で見る「優しい地域の人、周りの大人と協力して子育て」なんて全然嘘だ。Aに聞いたらこんなこと初めてじゃないと言っていた。私はただ、子供にどう接したらいいのか分からないことや、お母さんがどうしてくれたら嬉しいのかが分からないこと、目線を向けられたこと、口々に言われたこと全部がショックで、ただただ自分のことばかりで何も出来なかったことがショックだった。うろうろ歩いたがこの後どうしようか考えられずとりあえず近くのカフェに入って休憩した。別に私が大変な思いをしたわけじゃないのに、なんなんだろう。

私に子育てが出来るのか不安だ。めいいっぱい母とTさんを頼るだろうが、私自信がもっと強くならないといけない。鞄の中に入れていた「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」を読む。こんな母になりたいと思う。こんな風に子供と対等に関われるのなら、自分の気持ちを抑えなくてもいいのなら、きっと子育ては辛いことばかりじゃないんだろうと思える。この本を今日持ってきていて良かった。スーパーに寄って、帰ってから粕汁を作った。