指先とハンドクリーム

食べたり読んだり日記を書いたり

ほかほかの夜

久しぶりに京都に行ってきた!仲のいい男の先輩と、後輩カップルの4人で。気の置けない仲で、付き合いも長くなってきた。会うのは今年の春以来。

小川糸さんの「あつあつを召し上がれ」を読みながら電車に揺られて、待ち合わせの駅まで向かう。電車の中で本を読むのが結構好きだ。

待ち合わせ場所に着くと、もうみんな集まっていた。ちっちゃくて可愛い後輩ちゃんと格好がダダ被りで、驚くと同時に盛り上がる。ORCIVALのボーダーに、紺色のコート、ストラップシューズ。チノパンとデニムだけの違いでペアルックみたいになっていた。

みんなで電車に乗り、京都に向かう。降り立つと京都の方が若干気温が低いらしく、びっくりするくらい寒い。後輩くんが決めてくれていたお店に向かう。昼間から飲み屋に入るのは久しぶりだった。昔は飲み会も多く、私もたくさんお酒を飲んでいたが、コロナになってからそういう機会もめっきり減ってしまい、なんだかお酒の飲み方を忘れてしまった。ペースとかそういうものを。

それでも、乾杯!とジョッキをぶつける瞬間は今でもときめく。お酒の場って語る場だなと思う。「飲んだり食べたりしながら語り合うこの時間を共有しよう」と全員が思っているのが伝わってきて嬉しくなる。

この飲み屋さんは、古いけど活気があって料理も美味しく人気店らしかった。一瞬で満席になり、私たちも隣のお客さんも長いテーブルにぎゅっと詰めて座っている。ポテトサラダとか豚ポンとかハモの天ぷらとかを食べながら、あんまり中身の無い会話を、したい人が次々にする。近況はお互いにほとんど知っているので思い出話がほとんどだった。

お店を出てから、商店街でホタテの焼いた串を食べたり、フランソア喫茶室でレアチーズケーキを食べたりでずっと美味しいものを食べていた。

あっという間に夜が来て、これまた後輩くんが予約していてくれたお店に入る。お酒も料理も美味しくて「幸せ〜。」と言い合う。「会ったら愚痴を言いまくろうと思ってたのに、なんか楽しすぎてもったいないからいいわ〜」と後輩くんが言っていた。ええこと言うやん。チューハイ、モヒートときて3杯目のグラスワインを飲み終わるくらいでふわふわしてくる。この感じ久しぶりだなーとふわふわに浸る。お店を出て、夜の京都は冷え込んでいるはずなのに体が火照っているのか全然寒くなかった。楽しい気持ちで駅まで歩く。

次集まれるのは春だろうか。また美味しいものを食べて飲んで話したい。私は特に変わりないだろうけど、特にニュースが無くても楽しい間柄なのだ。