指先とハンドクリーム

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”気”を休めること

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つい先日、体調を崩した。三連休最終日のことである。

ここ最近は引越しのことが主な話題になっている。場所はどこがいいか、間取り、家賃、日当たり、キッチンの大きさ、治安、色々考えだすと本当にキリがない。

この日は仲良しの母と三人で不動産屋に行き、何度目かの内覧日だった。第一希望の物件はすでに埋まってしまっており、第二希望の家を見に行った。

担当の営業マンは「自分は初期費用を下げるのだけは得意っすよ」「お二人さん、アタリっすね」と初っ端からかなりハードルを上げ、ハイテンションで頑張ってくれた。私もシラけていては申し訳ない…!とお店に立つときのテンションで会話した。

内覧が終わり、初期費用を出してもらった。第一希望の物件が埋まってしまったことで焦っていた私は「じゃあこれでよろしくお願いします!」と頭を下げた。お手洗いを借りて出てきたら、Tさんが「一回考えて、また改めてメールすることにしたから。」と一言。ひゃっとした。冷静だ。

不動産屋を出てカレーを食べた。母が「あんたがお手洗いに行ってる間に「彼女は少し衝動的なところがあるんです。また改めてご連絡してもいいですか。」って言っとったよ。しっかりしとるわ〜」と教えてくれた。うーん本当にしっかりしている。

少しだけ母と雑貨屋さんをウロウロし、その間に母の欲しそうなものをリサーチした。もうすぐ来る母の日のプレゼントのためだ。

 

次の日、さて今日は仕事をするぞ!と気合を入れて起きたのにどうも頭が痛い。

朝の家事をする。ゴミ出し、洗濯。コーヒーを淹れる。気を紛らわすために動いてみたけどやっぱり痛い。朝ごはんの後に大信頼を置いている相棒のセデスを飲んだ。これで大丈夫。今日のやることリストを書く。少しだけ勉強をして、お昼は焼うどんを作った。それからみるみる体調が悪くなり寝込んでしまった。

私は第一に、三連休で体調を崩すという自分のバイタリティーの無さに情けなくて泣いた。そして今日の予定が上手く進まないことに泣いた。仕事もして、休憩には楽しみにしていたドラマを見ようと思っていたのに。初期費用全然安くないじゃない、コノヤロウ。セデスに裏切られた。なんだよ、なんだよ。

どうしたどうしたと私を覗き込んでいるTさんに私はウジウジとこれを述べた。するとTさんは「この三日間、気が休まった瞬間はあった?」と聞いてきた。思い返してみる。確かに休みとはいえ、ずっと何かを考えたり調べたりしていたように思う。引越しのこと、お金のこと、そういえば内覧の帰りはとても寒くて体がカチコチになったっけ。

「内覧の日もずっと気が張ってたやろう。休みになってないから、疲れが出たんじゃない?今日は寝とき。」目からウロコだった。気。そうか気を休めてなかったのかと。それでも私の周りはそんなことくらいへっちゃらって感じでバリバリやってる、情けない。とシクシク泣いていた。PMSでもないのにここまでダメな日は珍しかった。本当に自分は圧に弱い。世話がかかる。

 

散々落ち込んで次の日復活した。昨日はごめんねと謝ると「楽しい時に楽しそうで、しんどい時に参ってるところが好きや。」と笑ってくれた。この人の懐の大きさには頭が上がらない。今度肩でも揉ませていただきます。

 

決まりそうで決まらない引越し先。この状態もしんどい。決まったら決まったでやることがいっぱいでまた参ってしまいそうだけども。気を緩めつつぼちぼち頑張ろう。

新しい季節、気を張っている人が多いと思う。コロナの感染者が増え続けていることも大影響だ。そういえば仲の良い後輩ちゃんが新社会人になったばかりで、気を張って頑張りすぎてないか心配だ。会いたいな。どうかちゃんと気を休められていますように。